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吸いやすくて、やめられないメンソールタバコ:EUで販売中止! (RTE-News, May 19, 2020)

Minister for Health Simon Harris has welcomed the ban

 「軽い」、「スカッとする清涼感」、「初心者向き」などの、謳(うた)い文句で売り出した「menthole cigarette (メンソールタバコ)」。タバコの有害性を気にする人には、その宣伝文句で「misperception (誤解)」を植え付けた(洗脳した)。いわゆる『メンソールタバコは、レギュラータバコよりも、健康被害が少ない』と。

 しかし、これは間違い。アイルランド王立医科大学 Des Cox教授によると、メンソールタバコと言えども、その有害性はレギュラータバコと変わらず、その上、ニコチン中毒 (依存症)になりやすく、禁煙を難しくする「主犯格」。

 誰が考え出したものか、「初心者向き」とは、悪魔のささやきだ。若者は、これを鵜呑みにし、誘惑されて、だまされて、タバコを吸い始めてしまう。

 Irelandの厚生大臣 Simon Harris(サイモン・ハリス)の言を借りれば、

” Smoking is an addictive and lethal habit.”

[ タバコは依存性があり、死を招きかねない悪習慣だ。]

 WHOは、この5月11日、公衆衛生学の研究論文を精査した結果として、喫煙者は非喫煙者に比べて、「新型コロナウイルスに感染すると、重症化しやすい」と発表した。

 さらに、タバコはガン、糖尿病、循環器疾患、呼吸器疾患などの「非伝染性疾患 (non-communicable diseases)」の主要なリスクファクターであり、これらの疾患がコロナ感染の重症化リスクを高めていると、警鐘を鳴らした。

 なお、5月20日 (水)、「EU Tobacco Products Directive laws (EUタバコ製品指令法)」が施行された。今後、EU加盟国において、タバコにハッカやミント成分などを入れた「味付けタバコ」の販売は、いっさい禁止される。

 

おわりに:日本において、タバコの売買は自由。とは言え、タバコが原因で発症した病気の治療に、莫大な国家予算が投与され、医療財政の大きな負担になっているのも事実。さて、どうするのが、最も公正かつ公平なルールか........。 

    (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie