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「外出制限」期間中:なぜ、人は運動したくなったのか?  (RTE-News, May 19, 2020)

Believe it or not, nearly 50% of people are getting more exercise since the outbreak of Covid-19, according to a Trinity study.

 新型コロナ感染防止対策の一環として「外出制限」が強いられた人々は、自宅で、いったい、何をしているのだろう。

 思いがけない調査結果が報告された。

 IrelandのTrinity大学「The Department of  Physiotherapy(理学療法学科)」の Dr Emer Barrett, Dr Cuisle  Fordらの研究グループは、Irelandの住民1,500人を対象にした「外出制限中のエクササイズ実態調査」を実施した。

 その結果、なんと、調査対象者のおよそ半分 (46%)が、以前よりも運動をするようになったと回答し、しかも、保健当局が推奨する「physical activity guidelen (運動ガイドライン)」を上回る人が、54%も占めたという。

 そのガイドラインとは、『少し息が弾むくらいの (中程度)の運動を週 150分か、強度の運動を週 75分間すること』。

 一方、これに反して、政府の外出制限を受けて、これまでよりも運動をしなくなったと回答した人は、わずか 28%だった。

 次に、Dr Barrettらは、外出制限のさなかに、なぜ、人々が運動するようになったかについて尋ねた。

 すると、最大の理由として、『メンタルヘルス (mental health)を健全に保つため』と回答した人が、90%を超えた。

 

 では、『ふだん、運動が十分にできない理由は何か』と尋ねると、

・一緒に運動する仲間とめぐり会うチャンスがない

・仕事が忙しく、それに仕事上のストレスが多くて、とても運動する気になれない

だった。

 とにかく、Irelandでは、このコロナ感染の影響で、人々の生活スタイルが変わった。人々は、皆よく歩くようになり、この機会に新たなエクササイズ(トレーニング)に取り組む人が国民の約半数にのぼったという。

 

おわりに:人は、「じっとしていろ」と言われて、じっとしていられるものではない。ストレスを溜めないためにも、運動は大切だ。体を動かさずにコンピュータやスマホ画面を見続けていては、体のどこかに異変が起こりかねない。人間は、古来、野山を走り回る生物だった。

 なお、このRTEの英文で、注意が必要な点は、特殊な使い方の「with」と「workout」。それに紛らわしい「the new restrictions」と「restrictions」。

      (写真は添付のRTE Newsから引用)


www.rte.ie