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コロナ・ショック:ベルギー人、もっとポテトチップスを食べて! (BBC-News, April 27, 2020)

Chips being eaten in Leuven, Belgium, 2011 file pic

 アガサ・クリスティ (Agatha Christie)のミステリに登場する「エルキュール・ポアロ」は、ご存知ベルギー人。ベルギー人 (Belgians)は、ポテトチップス (chips)が大好き。それも、マヨネーズをたっぷりと付けて食べるのがベルギー流とか。

 ベルギーと言えば、優れた性能の機関銃とジャガイモの生産で有名。機関銃はさておき、ジャガイモの生産量は年間約150万トン。世界およそ100カ国に輸出している。

 ところが、新型コロナウイルス感染がヨーロッパ各国に拡大するにつれて、ジャガイモの国際貿易取引は壊滅状態に追いやられた。

 さらに、この3月中旬に始まった「lockdown (都市閉鎖)」でベルギー国内のレストランやマーケットが閉店を強いられ、ジャガイモの需要は急落した。国内の倉庫に約75万トンのジャガイモの箱が山積みされている。

 ジャガイモ生産者協会「Belgapom」事務局長 Mr Roman Coolsいわく、『ベルギー人は、これまでの量の 2倍ほど、ポテトチップスを食べてほしい』。

 このまま、倉庫で保管を続けて、腐るのを待っているわけにもいかず、週に25トンのペースで、Flanders (フランドル地域)のフード・バンクに無料で寄付することにしたと言う。それでも、倉庫は売れ残ったジャガイモでいっぱいだ。

 今や、ジャガイモは市場を失い、だぶついてしまった。ジャガイモ加工業者からは買いたたかれ、トン当たり€15 (約1,800円)。これは、これまでの契約価格の 1/10の値段だ。ほとんど、ブタの餌用にしかならない。

 オランダは、政府がジャガイモ生産者を救うため、トン当たり€50 (約5,900円)の補助金を拠出することにした。しかし、ベルギーでは、もっか、そのような、農家を救済するような計画はないそうだ。

 

おわりに:この新型コロナウイルスは、世界中の多くの人の命を奪った。そして、デパートはじめ商店街のほとんどのシャッターが落ちた。それは商品の流通が完全に止まることを意味する。このため、大勢の人がその仕事・職を失った。

 これは、いったい、誰に、どの国に責任があるのか。うやむやにすることだけは絶対に許されない。

                                     (写真は添付のBBC Newsから引用)

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