原因不明、したがって治療が難しい「川崎病」。子どもがこれに罹患すると、全身の血管に炎症が起こり、高熱を発し、体に発疹が現われ、手足の指の皮膚がむける奇病 (rare disease)」だ。
なんと、新型コロナウイルスに感染した子どもに、その奇病によく似た症状が現われ、おまけに、黄色ブドウ球菌による「toxic shock syndrome (毒素性ショック症候群」、インフルエンザ感染者に見られる「multi-sytem infamation (多臓器炎症性疾患)」の症状まで現われることが分かって来た。
これでは、子どもの体が踏んだり蹴ったりになってしまう。
主な症状は次の4点。
・高熱を発する
・血圧が下がる
・発疹
・呼吸困難
さらに、子どもによっては、次の症状が見られることもある。
・腹痛
・嘔吐
・下痢
・心筋炎
・血液検査値が異常
このような特異な病状が、「新型コロナウイルスに原因がある」と明確に断定できる段階ではないが、専門家は、両者の間に強い関連性があると見ている。
すでに、UKでは、約20人 (Spain , Italy, Franceでもほぼ同程度) の子どもの患者に、奇妙な症状が発生した。
これまで、子どもが新型コロナに感染しても、重症化することは少ないとされて来た。しかし、RCPCH (英国王立小児科・児童保健大学)」によると、子どもに次のような症状が複数件確認できたら、すぐに専門医のアドバイスを受けた方が良い。
・顔色が悪く、顔にムラができて、体に触れると、極端に冷え切っている
・ときに無呼吸 (apnoeas)に陥ったり、呼吸が不規則になり、うめき声を上げる
・呼吸困難になり、ぐずるか、または反応を示さない
・くちびるが青い
・発作を起こす
・ダダをこねる。頭が混乱し、激しい眠気に襲われ、無反応になることも
・体に発疹が現われ、指で押しても消えない
・睾丸痛(適齢期の少年の場合)
すでに、NHS Englandは、UK国内の一般開業医に対し、「urgent alert (緊急の注意喚起) 」を発している。
(写真は添付のBBC Newsから引用)