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花は蹴とばされても:泣くもんか、すぐ立ち直る!  (BBC-Science & Environment, April 8, 2020)

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 春が来て、可憐に咲き出す花々は、どんなに人の心を安らかにするだろう。しかし、花の命は短い。だから、人は、つい、花々は、か弱いものと思いがちだ。

 ところが、それは間違っていた。

 Portsmouth大学の Scott Armbruster教授らが UK, Europ, Australia, North & South Americaに開花する自然種・園芸種の花 23種について調査した研究論文によると、ラン、スウィートピー、キンギョソウトリカブトなどの「bilaterally symmetrical flowers (左右相称花)」は、たとえ、強風や動物などによって、捻じ曲げられたり、蹴とばされても、10− 48時間後には、元の状態に回復することが分かったのだ。(研究内容の詳細は「New Phytologist」に発表。)

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 それも、真っ先に復元させるのは生殖部、すなわち雌しべの柱頭、雄しべ、それに蜜を溜めて昆虫を誘う距(きょ)の配置構造。そのとき、花を茎に結びつけている「pedicel (小花柄)」が重要な役割を果たすという。そして、茎をシャンと元通りの垂直に立てようとすのだ。

 これとは別な花のタイプ「radically symmetrical flowers (放射相称花)」、すわなわちペチュニア、キンポウゲ、野バラなどは、一度、茎が曲げられると、その復元力は、ランなどの花に及ばないものの、何とか、受粉機能だけは維持しようとする。

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 ただし、「clematis (クレマチス)」は例外だ。この花は、ダメージを受けようと、つる状の茎が曲げられようと、その後の姿勢を変えることはない。二度と元の姿に戻ろうとしないのだ。

おわりに:花だって、短い命を必死で懸命に咲こうとする。こんなコロナ感染なんかで、大切な命の花を散らせてはならない。


 (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com