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疫病神「コロナ」と貧乏神に襲われ:世界の2人に1人が貧乏人! (BBC-Business, April 9, 2020)

Farm labourers separate peanuts from their stems after they are harvested in Central Sulawesi Province, Indonesia.

 悪魔 Covid-19は、とんでもない疫病神だ。たとえ、運良く、この悪魔から逃れて生き残ったとしても、地球上の全ての人類に貧乏神が取り憑き、2人に1人が貧困に窮するようになる。これは、決して世間の不安を煽るデマではない。UKと豪州の大学の共同研究の結論だ。

 核兵器は人類にとって、悲惨な結果をもたらす恐ろしい武器だ。しかし、生物兵器 (bioweapons)を用いた戦争は、それ以上に恐ろしいことが分かった。それは目に見えず、匂いさえ発しない。さらに、質(たち)の悪いことに、その、ごく小さな小悪魔が、ほんの偶然にこの世に呼び出されたものなのか、それとも、悪魔と手を組んだ誰かが、これを意図的につくって放したのか、それを突き止めることは至難の技となる。たとえば、Covid-19をその種の兵器と勘ぐるのは、「げすの勘ぐり」と一笑されるのがオチだ。

 しかし、いずれにせよ、伝染病の新型コロナ感染は、わずか数ヶ月で十万人を超える人の命を奪った。さらに、その牙を磨いて、今後、数百万あるいは数千万人に襲いかねない凶暴さを見せている。果たして、一旦、この世に現われた感染性の細菌・ウイルスを絶滅させることができるのか。

 ペスト、結核天然痘エイズ、インフルエンザなどを引き起こす細菌・ウイルスでさえ、人類は完全制覇に失敗した。それは、誰かの体に密かに隠れて、生き残り続け、epidemic (大流行)の切っ掛けをじっと待っている。  

 さて、King's College LondonとAustralian National Universityの合同研究チームは、新型コロナウイルス感染「pandemic (世界的大流行)」の「finanncial and human cost (経済的、人的被害)」を計算し、これを報告書にまとめた。

 その調査・研究結果は、人類にとって深刻な内容だった。

 世界の人口約 7.8億人のおよそ半数に当たる4-  8億が貧困に追い込まれるというのだ。とくに東南アジア、太平洋諸国、サブサハラアフリカ諸国、南アジアの経済発展途上国は、深刻な貧困に苦しむことになるものと予想される。

 WHO事務局長 Tedros Adhanomは先進国に対し、母国エチオピアを含む発展途上国に向けたCovid−19の医療・経済支援の必要性を訴える。

 しかし、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、UK、Usそれに日本。そのどの国だって、自国のコロナ感染拡大防止対策と経済崩壊を防止する対策で精一杯だ。

 新型コロナウイルス感染は、結核鳥インフルエンザと同じ伝染病。新顔の悪魔の恐ろしさを軽じてはいまいか。『結核エイズなんか怖くない、コロナなんぞにに罹らない』と、根も葉もない戯言(たわごと)を言っては、パチンコだ、レジャーだ、飲み会だ、海外旅行だと遊び歩いている若者は、覚悟が必要だ。そのツケは必ず払わされる。それに年をとらない人間などいない。

 この先、何ヶ月あるいは何年で、このコロナ感染が収束に至るのかは、今のところ不明だ。しかし、地球上には、まともな医療設備も病院もなく、医者もいない地域があり、そこに住む人間の数が先進国の人口よりもはるかに上回る。これに悪魔Covid-19が取り憑いたら、誰が、この戦いに挑むことができると言うのだろう。

                          (写真は添付のBBC Newsから引用)

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