ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

朝は「王さま」、夕は「すかんぴん」の食事:これが健康法! (RTE-News, February 20, 2020)

As the old saying goes: eat breakfast like a king, lunch like a prince and dinner like a pauper.

 昔から、言われて来たことがある。

"Eat breakfast like as a king, lunch like a prince and dinner like a pauper.’

[ 朝は王様、昼はプリンス並み、夕は「すかんぴん(素寒貧)」の食事とせよ]

 つまり、「朝食はボリュームたっぷり摂って、夕食はできるだけ質素に」との教えだ。beck大学の Dr Juliane Richterらの研究グループは、この言い伝えを科学的に確認する臨床試験に取り組んだ。。

 男性の被験者16名に対し、低カロリーと高カロリーの2種類の朝食、夕食を準備し、はじめは、低カロリーの朝食と高カロリーの夕食を食べてもらい、次に、これとは逆に、高カロリーの朝食と低カロリーの夕食を食べてもらって、1日の「食事誘発性熱産生DIT(diet-induced thermogenesis)」を比較した。

 DITとは、食事を摂って、これを消化したときに、エネルギーが消費される体の代謝システムのこと。 

 この結果、朝にボリュームたっぷり、高カロリーの食事を摂った方が、同じ食事を夕食に食べるよりも、代謝システムが活発に働いて、体内のエネルギー消費が2.5倍になることが分かった。

 また、朝、低カロリーの食事で済ましてしまうと、満腹感が得られず、日中、スナック、スイートに、つい手を伸ばしがちになったという。(研究結果の詳細は「Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」に発表。)

 なお、Tel Aviv 大学が2013年に発表した論文によると、朝に高カロリーの食事を摂ると、糖尿病、高血圧症、心血管障害(cardiovascular problems)の予防効果があり、体重を減らすことにもつながったという。

 さらに、2009年、Leeds大学が、朝食抜きにする子どもと、朝食をしっかり食べる子どもを比較した結果、朝食を食べると、認知機能(cognitive function)も学業成績 (academic performance)も上がり、大人は、集中力が増すことを確認している。

 その後の2019年、Cambridge大学は、朝食を抜いたり、朝の遅い時間に朝食を摂ると、気分障害(mood disorders)の罹患率(prevalance)が高まることを明らかにしている。 

 しかし、ロンドンの「The Grocer」の調査によると、日常的に朝食を抜いているイギリス人の割合は、なんと、44%。

おわりに:仕事に追いまくられて、忙しい日が続くと、朝の食事にも十分な時間が取れなくなる。けれど、これは異常な生活スタイルだ。夜はぐっすりと眠り、朝の光で目覚めたら、すこしばかり余裕の時間を割いて、栄養たっぷりの食事を楽しむ。これが何よりの幸せではないか。健康第一。仕事は二の次で、それほど優先度が高いとは思えない。

        (写真は添付のRTE Newsから引用) 

https://www.rte.ie/lifestyle/food/2020/0220/1116521-eating-a-big-breakfast-may-burn-more-calories/