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二度と買えない超高級アイリッシュ・ウィスキー:その独特の香り! RTE-News, Feb 18, 2020 M300

The peated single-malt whiskey was distilled in Midleton, Co Cork, in 1974

 価格が高ければ、良いものとは限らないが、珍しいものや容易に手に入らないものには高値が付く。

 Ireland南部の小さな町「Midleton (ミドルトン)」で蒸留されたウィスキーに、1本€35,000 (約420万円)の値札が付いた。Irish whiskey (アイリッシュウイスキー)」としては破格の値段だ。

 このウイスキーの蒸留元は「Old Midleton Distrillery (オールド・ミドルトン蒸溜所)」。創業1825年の老舗だ。ところが、このウィスキーの老舗が1975年に、ウイスキーの蒸留から手を引いてしまう。工場に残ったのはたった44本のウィスキーだった。これが「peated single malt whiskey」。

 昔ながらの蒸留方法に従って、手間暇を惜しまず、大麦の麦芽の乾燥には、Irelandの野から採取したピート(泥炭)を焼いて、独特の香り付けをしたウィスキーだ。

 今回、リリースされるウィスキーは、44本のうち、「「Midleton Very Rare Distillery Chapter One」と名付けられた6本だけ。戦国時代の武将が戦場で名乗りを挙げるような、ずいぶんと長たらしい、威厳に満ちた名だ。

 そのウィスキーのボトルは、「Waterford Crystal」社が手吹きで一点一点を作り上げ、これにエッチング装飾を施したもので、製造番号が打たれている。さらに、そのボトルを、Irishの工芸家「John Galvin」がウィスキー樽の部材 (樹齢200年以上の木材) から手作りした木製キャビネットに納める。まさに、凝りに凝ったウィスキーの一品だ。

 来年度以降は、年に1本ずつ販売予定とか。

おわりに:このところ、世界の著名なウィスキーメーカーが、1本数百万円の超高級ウィスキーを販売するようになって、愛好家の話題をさらっている。どうやら、それが高いか安いかは、問題ではなさそうだ。マグロ1匹1億円の時代。人間の欲望と贅沢に際限がなくなった。

                                     (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie