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森林火災で?:いや、コアラはブルドーザで轢(ひ)き殺された! (BBC-News, February 2, 2020)

Koala, Kangaroo Island (file pic)

 Koalas (コアラ)はAustraliaを代表する「marsupial (有袋類)」。絶滅危惧種の中でも、絶滅の危険性の高いと判断される「vulnerable species (危急種)」に指定されている。

 ところで、昨年の秋以降、Australiaでは各地で森林火災 (bushfires)が相次いで発生し、焼け焦げて焼死したコアラの数は数万にのぼった。

 しかし、Australia (先住民を迫害し、自然を破壊し続ける一部のわがままな人と、その行為を黙認する社会) は呆(あき)れた国だ。国中に大惨事を招いた森林火災。その中には、放火によって火災が拡大したものも少なくないという。

 さらに驚愕の事実が明るみになった。

 昨年の12月のことだ。森林火災のドサクサに紛れて、コアラの生息するユーカリの森を、コアラもろともブルドーザでなぎ倒す事件が、ビクトリア州で起きた。お陰で、多くのコアラは住処(すみか)を失い、命をつなぐユーカリの葉を失って、次々と餓死した。また、ブルドーザは、樹の上から地上に落ちてウロウロするコアラを、容赦なく轢(ひ)き殺した。その森だけで数百頭のコアラが殺された。

 地元住民の Ms Helen Oakleyは、そのユーカリの森の伐採・殺戮現場を目撃した一人だ。メスのコアラが殺され、その側には、赤ちゃんコアラが寄り添う。この惨劇をMs Oakleyは動画に撮ってFacebookに載せ、抗議した。

「Australia should be ashamed.」「オーストラリアは恥をしれ!」

「The Department of Environment, Land, Water and Planning (環境・土地・水・ni計画省)」の Mr Andrew Pritchardによると、この事件で生き残ったものの、大怪我をして保護されたコアラは多数だった。その中で、ケガが余りにもひどく、やむなく「安楽死 (euthanised)」させざるを得なかったコアラは25頭もいたという。

 当局は、このユーカリの森の「不法伐採」と「コアラの殺戮」行為に対して、訴訟を起こす準備中とか。 

 また、動物保護グループの「Animals Australia」は、Ms Oakleyの動画に写った現場に、調査チームを派遣した。「The Prevention of Cruelty to Animals Act (動物虐待防止法)」を含む数々の「breaches of legislation (法律違反)」があった可能性があるというのだ。

おわりに:オーストラリアはイギリスの流刑者が送り込まれて、入植が始まった国だ。入職者は先住民を銃で大量殺戮した。そして、今、その末裔(まつえい)の一部が、山林に放火し、あるいはその山火事のドサクサに紛れて、数多くのコアラをブルドーザで轢(ひ)き殺した。なんとも、残虐で悲しい悪人の所業ではないか。

『Australia should learn the history, and should be ashamed of the behaviour.』

               (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com