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人類はこの世に現われたときから:すでに「ひとでなし」だった! (BBC-Science & Environment, January 20, 2020)

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 人類 (human)が地球上に出現したのは、熱帯のアフリカのジャングルだった。樹の上から地上に降りて二足歩行を始めた初期猿人「Ardipithecus (アルディピテクス)」だ。今からおよそ700万年前〜500万年前のことだ。

 その後、約400万年前に、気候変動が起こる。ジャングルが縮小し、灌木・草原が広がる乾燥したステップが目立つようになった。すると、地上に立って、遠くまで歩き回る猿人「Australopithecus (アウストラロピテクス)」が、東アフリカに現われる。

 そして、初期猿人・猿人の出現によって、地球の生態系が大きく揺さぶられることになる。

 「Göteborgs universitet (ヨーテボリ大学)」の Dr Søren Faurbyらの研究によると、人類 (human)の祖先がこの世に現われて進化するにつれて、その時代に共に生息していた「sabre-toothed cat (剣歯虎)」などの大型「carnivores (肉食動物)」は、次々に「絶滅 (extinction)」に追い詰められて行った。

 「Australopithecus (アウストラロピテクス)」などは、肉食動物にしつこく付きまとい、彼らが仕留めた獲物を横取りしたのだ。

A lion feasts on the carcass of a rhinoceros in Kenya

 そのことは、猿人が進化して脳が大きくなるにつれて、逆に大型の肉食動物の個体数が減少したことから明らかだ。両者の間には、明確な関連性が認められるという。

 ヒト属 (Homo)が自然界の生態系のバランスを崩し、自然そのものまでも破壊したのは、何も今に始まったことではなかったのだ。それは、人類が地上に現われた約700万年前〜500万年前から永遠と続いて来たことになる。

 その結果、今後、数十年間で、数百万にのぼる動植物の種 (species)が絶滅の危機に曝されるようになった。

 また、産業革命以降、どの国でも都市化が進み、多くの森林が伐採されて農地となり、魚は海からその姿が消えるほど乱獲された。お陰で地上の約 3/4、海洋の 2/3以上が大きく様変わりしてしまった。太陽系第3惑星の「地球」は、汚れに汚れたのだ。( なお、Dr Faurbyらの研究結果の詳細は科学雑誌「Ecology Letters」に掲載)

おわりに:宇宙に存在する万物全てには「始まり」があり、「終わり」がある。生命は言うに及ばず、太陽系、銀河系だってそうだ。ただし、人類は、大切な地球そして人類自身の「終わり」を早めているような気がしてならない。創造主にとって、人類はなんと厄介なお邪魔ムシ (bugs)だったことか。

                            (写真は添付のBBC-Newsから引用)



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