「Winnie-the-Pooh」の Christopher Robinの大の仲良し「クマのプーさん」は「Pooh」と書く。ところが語尾が「-poo」で終わる「shampoo」は、ずいぶんと不思議な英語だ。それもそのはず、この語はインドのHindi (ヒンディー語)「chapo」に由来し、「massage or knead (マッサージあるいは揉む)」の意味だった。
イギリスでも、およそ明治維新(1868)以前には、「shampoo」と言えば、もっぱら、手足をマッサージするという意味だった。それが、製造メーカーが次々とシャンプーを売り出したためか、いつの間にか、商品の名詞「シャンプー」と「頭髪をシャンプーで洗う」の動詞が、ほぼ同時に使用されるようになった。
ところで、その「shampooing」。面倒くさがり屋が、頭を洗わずに放っておくと、髪の毛はギトギト、ベトベトになる。そうかと言って、少々神経質な人が頻繁に洗髪すると、髪の毛はパサパサになり、抜け毛も多くなる。
では、適度なシャンプー回数など、あるのだろうか。また、いつも、自己流で洗っているやり方で良いのだろうか。そんな疑問にRTEが答えてくれる。
- なぜ洗髪が必要か
頭を洗わないでいると、頭皮の表面に皮脂 (sebum)や汗、大気中の汚染物質、ヒト皮膚常在真菌「melassezia (マラぜシア属)」などが蓄積されて、不潔になる。これを洗い流すことによって髪の毛の成長が促され、風通しもよくなる。
2. 適度なシャンプー回数はどれくらいか
人によって違うため、一概に言うことは難しいが、少なくとも1週間に1度がお勧め。仕事の関係上、頭髪が汚れやすい人や汗をかきやすい人は、洗髪回数を増してやる。なお、洗髪の目安としては、頭が痒くなる数日前が良い。
3. 正しいシャンプー・テクニック
①シャンプーの際、はじめは、頭皮を洗うことに専念する。
②次に、シャンプーをよく泡立て、毛幹キューティクルが持ち上がるようにして髪を洗う。
③その後、髪に艶を与えるとともに、髪を保護して櫛のとおりを良くするために、コンディショナーを使う。これは、頭皮は避けて、髪の中程から先端部にだけ付けるようにする。
④コンデイショナーの使用後は、これを十分に洗い流す。
⑤最後に、少し温度を下げたお湯か水で頭を洗い、きれいになった頭皮の毛穴を塞いで完成。どうです、スッキリしたでしょう。
4. 朝シャンはリスクが大きい
シャンプーをしているのに髪の毛の根本がベトつく、髪の先端がパサつくという方には、こんな人が多い。
①「朝シャン」のように、時間に追われて、急いでシャンプーをしている。
②コンデイショナーを頭全体につけている。
③洗髪のお湯の温度が高すぎる。
5.シャンプー&コンデイショナーのセット商品は必要か
結論から言って不要。シャンプーを選ぶときは、自分の「scalp and root area (頭皮と毛根部)」に適した商品に注目し、コンデイショナーは、髪の中程から先端部を保護してくれる最適な商品を選んだ方が良い。どれが良いのか分からない人は、ヘアサロンの専門家に相談することだ。
おわりに:それほど神経質になることもないが、やたらゴシゴシと頭を洗っていては、どんな髪の毛でも痛む。何ごとも「ほどほど(moderate)」が肝心。その見極めがむずかしい。
(写真は添付のRTE-Newsから引用)