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ステージ4の前立腺ガンの腫瘍:免疫療法で消滅! (BBC-Health, November 28, 2019) 

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 空き巣狙いの泥棒、陰険・陰湿なハッカーや詐欺師のように、人に気づかれることなく忍び込むのがガン(cancers)だが、中でも取り分け、気づきにくいガンの代表格が「前立腺ガン (prostate cancer)」だ。

 USでは年間47,700人 (日本では、推定その2倍)が新たに前立腺ガンと診断され、この10年間で患者数が増加しているガンでもある。近年、前立腺ガン患者が増加する傾向にあるのは、人口が高齢化していること、PSA検査が普及したことにあるされる。
 
 最悪、ステージ4に進行し、手の施しようのない状態で前立腺ガンが見つかると、5年以上生存できる確率は約 30%。まるで、善良な市民を突然襲う悪魔だ。

 さて、「The Institute of Cancer Research (英ガン研究所ICR)」の Paul Workman教授らの研究グループは、ステージ4の前立腺ガン患者258人の協力を得て、免疫療法(immunotherapy)の治療薬「pembrolizumab (ペンブロリズマブ)」に関する大規模な臨床試験 (phase Ⅱ)を実施した。

 その結果、「DNA repair genes (DNA修復遺伝子」に変異が認められた患者に対して、とくに治療効果が高く、被験者のわずか5%ではあったが、腫瘍が縮小または完全に消滅した人もいた。
 また、他の被験者の19%に、症状の改善が確認された。

 なお、免疫療法とは、体の免疫システムを活性化させ、ガン腫瘍細胞を見つけ出しては、これを攻撃させる治療法だ。
 免疫療法の治療薬「pembrolizumab(ペンブロリズマブ)」は「melanomas (黒色腫)」、「advanced head and neck cancers (頭頸部ガン)」に効果が高いことも知られている。

おわりに:ガンの最先端治療と言えば、遺伝子治療、ゲノム医療、免疫療法が主流になった。しかし、だれでも、すぐに、近くの病院で希望する治療が受けられるわけではない。その上、どの病院で、どれだけの治療実績 (失敗例も含む)があるのかは、まったく公表されていない。
 困っている人に適切な情報を流さず、あたかも、全ての患者に公平な治療のチャンスが与えられているかのように、「錯覚づくり」に精を出しているのは、どんな組織化か。

                                          (写真は添付のBBC Newsから引用)

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