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温室効果ガス:小国が大国をその気にさせることができるか? (BBC-Science & Environment, November 25, 2019)

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 気候変動 (climate change)をもたらす主な温室効果ガス (greenhouse gases)は、

・carbon dioxide:二酸化炭素CO2
・methane:メタンCH4
・nitrous oxide:亜酸化窒素NO2

ただし、地球の温暖化を高めている原因の 4/5はCO2 にある。
 国連の「The World Meteorological Organization (世界気候機関WMO)」は、北極圏を含む世界中の気象観測所のデータを分析し、昨年2018年の大気中の温室効果ガスの濃度が過去最高レベルに達していたと発表した。

 その報告によると、大気中のCO2、CH4、NO2のいずれの濃度も、1750年代の「pre-industrial era (産業革命以前)」のレベルに比べて、それぞれ47%増、159%増、23% 増だった。
 とくに、2018年のCO2濃度の年間増加率は、過去10年間で最大となり、大気中のCO2濃度は 407.8ppmを記録した。
 なお、温室効果ガスの発生源は、以下のとおり。

・CO2:石炭・石油火力発電所、森林破壊
・CH4:酪農、稲作、廃棄物埋立て
・NO2:海洋(バクテリア)、農地(肥料)

 この12月、2-13日に掛けて Spainの Madridで開催されている気候サミットCOP25では、CO2排出規制などの地球の温暖化防止対策が話し合われている。しかし、CO2の 3大排出国は US、 China、Indiaだ。この3ヶ国で世界全体のCO2排出量の85%を排出している。
 残る15%のCO2排出量の削減について、どんなに「CO2排出小国」ががんばったところで、地球の温暖化をくい止めることは、ほとんど不可能。
  WMO事務局長 Mr Petteri Taalasの次のように話す。

" There is no sign of slowdown, let alone a decline, in greenhouse gases concentration in the atmosphere despite all the commitments under the Paris agreement on climate change."
[ 気候変動に関するパリ協定に基づいて、あらゆる努力が為されたにも係わらず、大気中の温室効果ガスの排出量は、一向に抑制されていない。温室効果ガスの濃度が減少するなと見込み薄だ。]

おわりに:「自国の産業活動を保護するため」の一点張りの、我が儘大国 US、China、India、Brazil。それに続いて、各国が、自国の特殊事情を強調していては、地球温暖化、それがもたらす気候変動をくい止めることなど、夢物語ではないか。

                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com