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無いと生きられず、有り過ぎると翻弄される水:ムダ使いが過ぎる! (RTE-News, November 5, 2019)

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 宇宙のかなたから小惑星 (asteroids)によって地球に運び込まれた水は、不思議な物質だった。温度によって、その密度が変化し、純水の密度はなぜか 4℃のとき、最大の値1.000g/cm3となる。したがって、深海底の水の温度は、ほぼ 4℃とか。

 さて、海は広い。地球表面の約70%を占める。その海が抱える海水の量は膨大で、地球全体の水の97%は海水だ。残りのわずか3%が淡水。しかし、その淡水のほとんどは凍っているか、地下に包蔵されている。つまり、水は無尽蔵にあるように見えて、実は人間が容易に使用できる川や湖の水は、地球に存在する水全体の 1%にも満たない。

 大海原に一人ぽつんと漂流するなら、すぐに、こんな状況に陥るはずだ。

"Water, water, everywhre, nor any drop to drink."
[ どこもかしこも水、水。されど、一滴の水も飲めず。]
                              Samuel Taylor Coleridge: The Rime of the Ancient Moriner,1797

 『湯水のように使う』との喩(たと)えは、「どこにでも沢山あるものを、あるにまかせて、ムダに使い捨てること」だと言うが、実は、その「湯」も「水」も、地球上には、誰もがムダに使えるほど、有り余っているわけではないのだ。

 蛇口をひねると、ほとばしる水をつくるのに、膨大な経費と労力が払われていることは、ほとんど知られていない。
 人口460万人の Irelandでは、毎日16億リットルの飲み水が処理され、そのコストは年間10億ユーロ (約1200億円)に上る。一般家庭一世帯が消費する水の量は平均436L/日。一人当たりに換算すると150L/日になる。

 RTEは毎朝使用する水の内訳を次のように分析する。

・Shower: 57 - 114L
Laundry: 132L
・Washing dishes: 75L
・Washing machine: 40L
・Shaving: 38 - 57L
・Flushing toilet: 19 - 26L
・Blushing teeth: 4 - 8L
・Dishwashers: 3L

おわりに:「Waste not, want not.(ムダなしに、困窮なし。)」多くの人間が「ゆとり(leeway)」と「ムダ(waste)」を混同している。水は、地球が包蔵する貴重な資源であることに、専門家でさえ、十分に気づいていない。

                                              (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie