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金儲け、見せびらかしのヨガ教師に怪我続出:それは天罰か? (BBC-News November 3, 2019)

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 「Yoga (ヨーガ/ヨガ)」とは、「Sanskrit (サンスクリット語)」で「union (合一)」の意だ。古代の「Hinduism (ヒンズー教)」すなわち「Brahminism (バラモン教)」では、宇宙の根源原理「Brahman (ブラフマン)」と、自己の内的魂「Atman (アートマン)」との「union (合一)」を達成することによって、暑さ・寒さの感覚や物欲などを超越した「解脱(げだつ)」の境地に至ると信じ、ひたすら独自の行法(ぎょうほう)に専念した。

 その苦行の特徴は,呼吸法 (breath condition)、瞑想 (meditation)、特異なポーズ (specific bodily postures)の 3点にあり、後に、「Yoga」の行法の一部が仏教に取り入れられて、「座禅」となった。

 1990年代後半、「Yoga」のhealth (健康)、relaxation (ストレス緩和/リラクゼーション)の効果が認識されるようになり、宗教とは無縁な「exercise (エクササイズ)」教室が世界中で流行した。
 しかし、このところ、「Yoga」実践者とくにYoga教室の指導者の健康被害が大きく浮上し、問題になっている。
 
 たとえ、どんなに「Yoga」の各種ポーズに習熟した人であっても、生理学的かつ解剖学的に、限界を超えた無理な姿勢(ポーズ)を長時間にわたって続けると、「serious hip problems (深刻な股関節障害)」を引き起こしかねない。
 無理を重ねると、足を引きずって歩いたり、わずか10mの歩行が辛くなる。こうなったら、理学療法 (physiotherapy)ではどうしようもない。「keyhole surgery (関節鏡視下手術)」か「total hip replacement (人工関節全置換術)」が必要だ。

" Yoga is not about being in competition with anyone else. If you stay aware of your abilities and practise within your own limits. You will gain all the great benefits this practice has to offer."
[ ヨーガは、他人と競い合うものではない。自分のできる限界をわきまえて、できる範囲内で実施するなら、ヨーガから得られる恩恵も大きいはずだ。] 

おわりに:「他の人にできることが、自分にできないはずはない」、などと思い上がったり、つまらない「意地」や「見栄」を張って、無謀にも限界を超えた無理なポーズに挑戦すると、取り返しのつかない怪我をする。
 しかし、そもそも、「Yoga」は、自己の精神修行のために実践するもの。そのポーズを他人に見せびらかしたり、それで金儲けを企てるなどは、絶対神の怒りに触れることだ。邪心は、「魂(たましい)を清める行法 (spiritual discipline)」に、そぐわない。
                                                (写真は添付のBBC Newsから引用)

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