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ウェールズ南部を豪雨が襲う:ワイ川が氾濫し、洪水警報 発令! (BBC-News, October 28, 2019)

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 これまでの河川工学、防災工学はいったい何だったのか。専門家、政府・行政当局は、台風19号の豪雨の規模と、それがもたらした自然災害を、一様に「unexpected (想定外)」とするが、なぜ、こうも被害が拡大したのか、災害対策に問題がなかったかについては、触れようとしない。「It can't be helped it.(仕方がない)」と弁明する人もいるだろう。
 しかし、それは違う。

 この9月、Reeding大学の Dr Emanuele Bevacquaらは、「storm urge (高潮)」と「heavy rain (豪雨)」とが重なる「composing flooding (複合洪水)」のリスクを指摘していた。
 気候変動によって、これまでとはまったく違った自然災害が起こることは、「予測可能 (predictable)」であったはずだ。ただ、そのような警鐘に耳を貸さなかっただけだ。
 阿武隈川多摩川千曲川などの大きな河川が軒並み氾濫し、それまで平和な日常生活を営んでいた多くの人が、突然、命を落とした。また、沢山の家屋が甚大な被害を受けた。とても残念に思う。
 責任の所在が誰にあるのかは、明らかだ。

 そして、豪雨は、ウェールズ南部をも襲った。10月26日(土)のことだ。「The Met Office (英国気象庁)」によると、Monmouthshire (マンマス州)の一部に降った雨の量は、24時間で100mmを超えた。Bristol Channel (ブリストル海峡)の入り江に流れ込む「River Wye (ワイ川)」は、降り出した雨で、見る間に水嵩(みずかさ)を増して行った。
 すぐに、ワイ川に隣接した「Riverside Residential Park」一帯に、「flood warning (洪水警報)」が出され、34世帯が「overnight accommodation (宿泊仮施設)」に非難した。ただし、住人16人は、自宅に留まったとか。

 「emergency crews (災害救援クルー)」は、川の水が道路に溢れて車の中に閉じ込められた人や、「Skenfrith (スケンフリス)」村の、およそ25世帯の住人を救助した。
 この豪雨のため、Walesの北と南をつなぐ鉄道「Direct Rail Services」の運行ダイヤも乱れた。 

おわりに:『水を治める者は、国を治める』と言う。では、水を治めることのできない者が、国を治めようとしたらどうなるか。政権にあるものの思考回路、それに加えて、現在の河川工学、防災工学、気象学などは、残念ながら、急速に進む気候変動に十分対処できていない。抜本的な学問・技術体系の見直しが迫られている。

                                                       (写真は添付のBBC Newsから引用)

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