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石炭を燃やして電力はつくれない:UKの発電所がまた一つ消えた! (BBC-News, September 30, 2019)

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 シャンボール城はじめ数々の著名な古城が建ち並ぶロワール渓谷を目指して、パリの環状線から南に向かって高速道路に入り、しばらく車を走らせると、やがて、巨大な煙突が見えてきた。青い空に真っ白な蒸気を吹き上げている。
 そう言えば、フランスは、エネルギーを原子力に頼る国であったのだと、改めて思い知らされた。

 さて、イギリス。「機関車トーマス」は石炭で走る蒸気機関車だ。しかし、どんなに機関車トーマスが、がんばったところで、石炭に頼る時代が過ぎ去ろうとしていることは確かだ。

 この9月30日、UKで石炭火力発電所がまた一つ閉鎖された。その発電所とは「Nottinghamshire (ノッチンガム州)」の「Cottam Power Station (コタム石炭火力発電所))」。1968年の操業開始から51年間、最大出力200万kw (一般家庭350万件分の電力)を発電し続け、発電所は周囲の景観の一部となり、地元の経済を支えて来たという。
 当初の設計では、操業期間を30年に設定されたが、それが20年以上も延長されて操業されたことになる。

 この「コタム発電所」の閉鎖は、UK政府がCO2排出量削減のため、2025年までに国内の全ての石炭火力発電所を閉鎖するとした国策に沿って、やむなしの形で実施されたものだった。
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 「Cottam Power Station」所長の Mr Andy Powellのつぶやきだ。

「Sad, but proud.(悲しい、が誇らしい。)」

おわりに:この世に、この宇宙で、終わりのないものは存在しない。一つが終焉を迎えると、そこから新たな一つが始まる。石炭エネルギーの時代は、終焉期に入った。しかし人類は、これに代わる安全、確実なエネルギー源を未だ発見していない。

                (写真は添付のBBC Newsから引用)

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