ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

利口な渡り鳥:UKを見限り、さっさと飛行ルート・繁殖地を変える! (BBC-News, September 2, 2019)

f:id:hiroshinews:20190917081649p:plain

 気候変動 (climate change)は、渡り鳥の「migratory routes (飛行ルート)」、「feeding sites (繁殖地)」まで変えてしまった。
 
 これは、Scotlandの St Andrews大学の Dr Thomas Oudmanらの研究グループが、「Norwegian Institute for Nature Research」、NetherlandsのGroningen大学と共同で45年間にわたる渡り鳥の観察調査データを分析し、科学雑誌「Global Change Biology」に発表した結果だ。

 一部の若い渡り鳥がUKを避けて、はるか北の、ノルウェー領「Svalbard (スヴァーバル諸島)」を繁殖地とした。すると、他の渡り鳥も、これに倣って、飛行ルート、繁殖地を北へ北へと変えた。
 かって、8, 9月に雪が降り始めた北極圏北部の大地は、気候変動による地球温暖化で、この時期にあっても、野の草原は青々と茂っている。なにも、大気汚染、河川の汚染がひどいUKまで飛ぶ必要はないと悟ったようだ。それに、温かくなった北極圏には、危険な動物もいなし、煩(わずら)わしい人間もいない。

 とりわけ、「Canada geese (カナダガン)」の仲間の「barnacle geese (カオジロガン)」は、気候変動に対する適応能力が優れていて、さっさとその越冬地を変えてしまったという。この「geese」は、いつ、どこに飛んで行けば、豊富なエサがあるのか、よく知っている。
 やがて、他の種の渡り鳥も、「barnacle geese」に続いて、これまでの「渡り鳥ルート」を次々と変えて行くものと、研究者は見ている。

おわりに:議会制民主主義 (parliamentary democracy)を標榜するUK (イギリス)が、その主義主張・権力を巡って大騒ぎ。余りに愚かな人間の争いに、渡り鳥はあきれ果て、これを見放なした。

                                                                     (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com