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「サンフランシスコ」:電子タバコ販売禁止条令を可決 (BBC-Business, June 25, 2019)

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 このところ、電子タバコ  (e-cigarette)の煙を吐き散らす人が目立つようになった。。
 しかし、これが、電子タバコを吸う本人あるいは周囲の人に、どれほどの健康被害を及ぼすかについては、医学的な研究が遅れたせいもあって、科学的な検証が十分ではない。
 
 医学関係者の中には、禁煙の一手段として、むしろ電子タバコを推奨するものもいるが、これについては、専門家の間でも意見が分かれるところだ。

 仏教の説話に、よく知られた「鬼子母神」の話がある。それは、人間の子どもを殺して食べる邪悪な鬼だった。仏(ほとけ)は、この「cannibal addiction (人食い中毒)」の女神を戒(いまし)め、人肉の代わりに「ザクロの実 (pomegranate fruit)」を食べるように諭(さと)したと伝える。

 ニコチン中毒 (nicotine addiction)の人に、タバコは有害だからと言って、「vaporiser (ヴェポライザー)」でニコチンの蒸気を吸わせても、ニコチン中毒の解決にはならない。

 さて、San Francisco市議会は、6月25日(火)、市内において電子タバコ (e-cigarette)の販売 (ネット販売を含む)を全面的に禁止する法案を可決した。今後、London Breed市長がサインをすれば、その日から7ヶ月後に、電子タバコ販売禁止条令が施行する。

 電子タバコ売上げの約70%を占める大手メーカー「Juul Labs (ジュール・ラボス)」社は、戦々恐々としながらも巻き返しを狙って、不服申し立ての訴訟を準備中とか。

 なお、「The US Canters for Disease Control and Prevention (アメリカ疾病予防・管理センター)」の調査によると、昨年は、電子タバコの普及に伴って、ニコチンを吸う若ものが約36%も増加した。
 USの連邦法では、タバコを購入できる年齢は18歳以上と制限され、San FranciscoをカバーするCalifornia (カリフォルニア州)など一部の州では21歳に引き上げられている。

 この電子タバコの販売禁止運動を進めてきた Dennis Herrera弁護士は、「アメリカ食句品医療品局 FDA (The US Food and Drug Administration)」が電子タバコの規制をズルズルと先延ばしにし、「abdication of responsibility (責任放棄)」して来たと非難する。
 
おわりに:タバコ、電子タバコに関しては、日本でも当局の「cop-out (責任逃れ)」、「abdication of responsibility (責任放棄)」が甚だしい。
                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

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