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EDMフェスティバルに注意:ストロボ浴びて「てんかん」発作! (BBC-Health, June 12, 2019)

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 突然、倒れて気を失う。これが「epilepsy (てんかん)」。脳の神経細胞が過剰に興奮して起きる神経疾患だ。ちまたでは「遺伝性」との噂が流れるが、原因は「遺伝性」だけにあるわけではない。「てんかん」は、種々のタイプに分類され、実は、その発症原因については、まだよく分かっていないのだ。
 それに
・It can start at any age. : 年齢に関係なく、突然、発症する。

 ただし、「epileptic seizures (てんかん発作)」を起こしやすい「predisposition (体質)」があることは知られている。けれども、残念ながら、その体質に気づいている人は少ない。
 それまで、一度も「てんかん発作」を起こしたことのない若ものが、突然、イベント会場で倒れる事例が相次いで発生し、医学界の注目を浴びている。

 倒れるのは「Electronic dance music festivals (エレクトロニック・ダンス・ミュージック・フェスティバル)」。通称「EDM festivals」とも呼ばれ、大音響のシンセサイザーが鳴り響き、赤・青など色とりどりのライトが会場を照らしては点滅する。観客はステージのミュージッシャンとともに歓喜に酔いしれ、奇声を上げて踊りまくる。

 「Vrije Universiteit Amsterdam (アムステルダム自由大学)」Medical CenterのMr Newel Saletらの研究グループは、2015年にオランダで開催されたEDMイベントに参加し、倒れた観客について調べた結果、とくに夜間のイベント会場で使用される「stroboscopic lights (ストロボ)」が引き金となって、てんかん発作を引き起こしていることが分かったという。いわゆる「photosensitive epilepsy (光敏感性てんかん)」だ。

 てんかん発作の起こしやすい「predisposition (体質)」に加えて、「sleep deprivation (睡眠不足)」、「substance abuse (薬物乱用)」が重なると、さらに「てんかん発作」の発症率が高まる。

 したがって、EDMイベント会場では、ステージに近寄らず、発作の前兆とされる「aura(オーラ)」を感じたら、直ぐに、その場を離れることだ。

謝辞:この一文をまとめるに当たって、以下の優れた「INVERSE」の記事も参照した。記して謝意を表したい。

INVERSE: June 11, 2019
・Electronic Music Festivals Trigger Brain Disturbances in Undiagnosed Patients
               (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com