ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

UK全公園の森林浴・健康効果:年間£34.2bn (4兆6,850億円) (BBC-Sci & Env, May 27, 2019)

f:id:hiroshinews:20190606114429p:plain

 東京は新宿の明治神宮の森に入ると、それまで汗ばんでいた体が、スッと楽になる。都心にあって、そこの空気は違う。人間にとって、「green space (緑の空間)」は欠かせないものだと、実感する。

 さて、UKの環境チャリティ団体「Filed in Trust」の調査によると、UK全土の公園・緑地面積は216K (×10の3乗) hectars。しかし、人口 1人当たりのグリーン面積となると35.22 m2で、サッカー場のゴールエリアの半分以下になる。

 さらに、その「green space」の中でも、自然保全地域として指定、保護された「greene space」となると、全体の約6%に過ぎない。緑の空間は、いかに危うい状態にあるかが分かる。

 都市の中にあって、市民の憩いあるいは「outdoor exercise (野外運動)」の場を提供してくれる「parks and green spaces (公園・緑の空間)」の波及効果は絶大。
 UKでは毎週800万人を超える人が少なくとも30分以上「green exercise (緑に囲また運動)」を実施していて、その「health benefits (健康効果)」をお金に換算すると、年間£2.2bn (約3,000億円)。
 また、Exeter大学の研究によると、都会の中の「green space」は、市民の「メンタルヘス」に対して、長期的なプラスの効果を生み出しているという。「Filed in Trust」の試算では、UK全国の公園が国民の健康に与える効果は、年間£34.2bn (約4兆6,800億円)と巨大だ。

 公園や緑の空間は、心のオアシス。ただ、そこに居るだけで癒やされる。これほど「医者いらず」、医療費削減の効果が期待できるものが、他にあるだろうか。

 けれども、先進国のUKでさえ、自宅から歩いて10以内に公園などにアクセスできない人は260万人もいると、「Filed in Trust」は訴える。

 もちろん、どんなに広い公園が近くにあっても、騒音で悩まされる環境では困るが......。

               (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com