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筋肉モリモリで女性にアピール:でも結婚して子どもができない! (BBC-Health, May 20, 2019)

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 せっせとジムに通って「ダンベル (dumbbells)」で腕、肩・胸の筋肉を鍛えるのも良いが、余りにボディビルに凝りすぎて、筋肉増強剤を使うようになると、「気付かないうちに (inadvertently)」深刻な問題が起こる。

 これ見よがしに、筋肉隆々の体を他人に、とくに女性にひけらかしたところで、見た目ほど健康とは限らないし、何しろ、「evolutionary dud (進化上の落ちこぼれ)」になってしまう。結婚しても子どもができない体の「infertility (不妊症)」だ。

 ボディビルダーが常用する筋肉増強剤「anabolic steroids (アナボリック・ステロイド)」は男性ホルモン「testosterone (テストステロン)」と似たような働きがあり、これを多用すると、「brain's pituitary gland (脳下垂体)」を狂わし、「testes (睾丸)」が多量にホルモンを分泌していると勘違いしてしまう。すると、その反動が起こり、精子をつくるために欠かせないFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)の分泌を止めてしまう。
 これで「sperm」は不妊の原因の「seedless (種無)」。

 同じような働きは、育毛剤「finasteride (フィナステライド)」にも認められ、体内で代謝されて脱毛を防ぎもするが、副作用もある。「erectile dysfunction (ED)」に「infertility (不妊症)」。
 脱毛 (baldness)は「hit-and-miss (良くもなれば、悪くもなるもの)」。とは言え、育毛剤の売れ行きは、「going through the roof (天井知らず)」の勢いとか。

 なお、「男が男らしさを誇示する体になれば、男の機能を失う」、この矛盾。これを発見した科学者の名前に因(ちな)んで、「Massman-Pacey paradox (モスマン・ペイシィ パラドックス)」と呼ばれる。

 近年、病院の外来に、子どもができない夫婦の相談が増えたそうだ。

               (写真は添付のBBC Newsから引用)

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