世界の肥満人口は、2018年で6億5千万人。これは過去30年前に比べると数値が約3倍に跳ね上がったことになる。UKでも、成人の、ほぼ4人に1人が肥満。
なお、太りすぎの程度は、体格指数BMI (=[体重kg]/[身長m]の2乗)によって次のように分類される。
・less than 18.5: underweight (低体重)
・18.5 to 24.9: healthy weight (普通体重)
・25 to 29.9: overweight (過体重)
・30 t0 39.9: obese (肥満)
・40 and over: very obese or morbidly obese (重症肥満または病的肥満)
さて、世界的なヘルスケア企業「Novo Nordisk (ノヴォ・ノルディスク)」の Dr Christiane Haaseらの研究グループは、2000年1月から2018年7月にかけて、英国保健省の「UK Clinical Practice Research Datalink」に登録されているUK在住の成人280万人強の病歴、BMI値、カルテなどを分析し、次のような結論を得た。
疾患の種類 BMI値
35-40 40-45
・2型糖尿病 (発症リスク) 9倍 12倍
・睡眠時無呼吸 12倍 22倍
・心不全 ― 3倍
・高血圧 ― 3倍
・脂質異常症 ― 3倍
・早死 ― 1.5倍
では、肥満あるいは太っていると、どのようなメカニズムで病気が発症するのか。
残念ながら、現代医学では、この疑問に対して、十分納得できる説明を与えることができない。ただし、太り過ぎが病気につながるという事実は存在する。
なお、Dr Haaseらの研究結果の詳細は、Glasgowで開催された「The European Congress on Obesity(欧州肥満会議)」にて発表された。
(写真は添付のBBC Newsから引用)