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「まぶた」にもUVカットクリームを!:皮膚ガンは油断大敵 (BBC-Health, April 4, 2019)

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 「まぶた(eyelids)」の皮膚は、薄くて、その上、敏感。
 睡眠不足や疲れは、直ぐに、まぶたに現われる。また、漆(ウルシ)の葉っぱに触れようものなら、あるいは、漆に触った手でまぶたを擦(こす)るなら、目の周りは大きく腫れ上がる。
 でも、そうかと言って、外出前、まぶたに保湿クリームやオリーブオイルをたっぷり塗るのは、とても難しい。極めて慎重に塗らないと、まつげ、目の縁に付着して、その後は大変なトラブルになる。

 だから、大抵の人は保湿クリームや日焼け止めクリームを顔に塗るとき、まぶたとその周りは、塗り残しがちだ。Aintree大学病院トラストの Mr Austin McCormickらの研究グループが、被験者 84人 (女性62、男性22)に対して実施した実験でも、このことが証明された。

 被験者に保湿クリーム、日焼け止めクリームを顔に塗ってもらい、どの程度、塗り残しがあるか「UV sensitive camera (紫外線高感度カメラ)」で調べたところ、次のような結果が得られたという。

1) 保湿クリームの塗り残し
・顔全体: 17%
・まぶた: 21%

2) 日焼け止めクリームの塗り残し
・顔全体: 11%
・まぶた: 14%
 
 「まぶた」はUVにも弱く、最も多い皮膚ガンの「basal cell carcinomas (規定細胞ガン)」の約10%が、まぶたに発症している。
 4月から9月にかけて、とくに夏に、30分以上日差しを浴びるときは、日焼け止めクリームがお勧め。「まぶた」から鼻にかけての凹み、耳、耳の裏側も塗り忘れが多いところとか。
 ただし、昼休み時間にちょっとランチに出かけたり、あるいは室内や木陰で過ごす際には必要なし。
  
 なお、「保湿クリーム (moisturisers)」は、あくまで保湿クリーム。製品にSPF30-50と明記されていても、過信は禁物。日焼け止めクリームのように、「日焼け止め」にはならない。保湿クリームに効果を期待するなら、1日何度も、また厚く塗る必要がある。
 さらに、クリームだけに頼らず、大きめの帽子、サングラスを併用すると、皮膚の老化、UVのトラブル防止に役立つ。

 上述した一連の Mr McCormickら研究結果は、4月3日発行の「PLOS One」の発表された。

謝辞:この一文をまとめるに当たって、以下の優れた「The Guardian」の記事も参照した。記して謝意を表したい。

・The Guardian: April 3, 2019
「Can you Get Skin Cancer on Your Eyelids? Yes! Do Not Forget the Sunscreen」

                 (写真は添付のBBC Newsから引用

www.bbc.com