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トロピカル Sky-Treeはどこまで伸びるか:高さ100mの樹があった! (BBC-News, April 5, 2019)

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 巨木と言えば、鹿児島県屋久島の縄文杉が有名。樹齢4,000年以上と推定されている。しかし、一般に、どの巨木も、長い年月の間には落雷、火災、火山噴火などで痛めつけられ、運良く、それらの天災を逃れたとしても、屋久島の巨木の数々がそうであったように、人間に切り倒されてしまうことが多かった。
 立ち残った縄文杉は、確かに生命力に溢れた樹ではあるが、なぜか痛々しさを感じる。
 
 ところが、2018年、Nottingham大学の Dr Doreen Boydらの研究チームは、ボルネオ島北部「Sabah (サバ州)」の熱帯雨林保護区「The Danum Valley Conservation Area」で、苦難の探索の末に、高さ100mを超えるフタバ科の仲間「「Yellow meranti」、学名「Shorea faguetiana」を発見した。この樹は、薫り高い花を咲かせるという。「Malay」と名前がつけられた。

 地元のクライマーMr Unding Jamiがスケールを携えて、この樹に登り、こんなふうに言ったという。

"It was a 'scary and windy' ascent."
"But honestly the view from the top was incredible. I don't know what to say other than it was very, very, very amazing.

[ 登るにつれて、怖さを感じ、風も強くなった。]
[ しかし、樹のてっぺんからの眺めときたら、信じられない光景だった。それは、とても、とても、とても素晴らしいとしか、言いようがないものだった。]

 「熱帯雨林 (tropical rainforests)」にあって、東京スカイツリーのように、孤高に佇(たたず)む「Malay」。この発見で、熱帯雨林には、100m級の巨木が他にも存在する可能性が出て来た。

 残念ながら、BBCの記事では、「Malay」の樹齢には触れていない。しかし、高さ100mを超えるまでに、どれだけの小鳥が、この樹に羽を休めたことだろう。樹は、何ものにも危害を加えることはしない。静かに、日の光、月の光を浴びて、風を通り抜けさせるだけだ。なんと、安らかな生命体だろうか。

                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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