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早起きタイプのヒバリ型とフクロウの夜型:脳機能に違いがあった! (BBC-Health, Feb 15, 2019)

https://ichef.bbci.co.uk/news/936/cpsprodpb/D6A0/production/_105644945_gettyimages-626944360.jpg

 ヒト属 (Homo)は、生まれながらにして、早起きタイプの「朝型 (morning larks)」と「夜型 (night owls)」の2つのタイプに分類される。どうやら、祖先の遺伝子が違っていたようだ。人間の活動スケジュールを決める「体内時計 (body clocks)」には、2種類存在することが分かってきた。

・Morning larks (average)
          bedtime     : 23:00
         wake time   : 6:30
・Night owls
         bedtime      : 02:30
         wake time  : 10:00

では、朝型と夜型では、体のどこに違いが現われるのか。
 Birmingham大学の Dr Elise Facer-Childsらの研究グループは、朝型と夜型のボランティア38人の「脳機能 (brain function)」を、8:00 - 20:00にわたってMRI (核磁気共鳴画像法)」スキャンによって調べた。

 その結果、夜型の人は通常の勤務時間中 (9:00 - 17:00)に、
・poorer attention:注意力に欠け
・lower reaction:反応が鈍く
・sleepiness:眠気が抜けない

ことが分かった。(研究の詳細は医学雑誌「Sleep」に発表。)
 また、その原因は、脳内の「consciousness (意識)」分野が寝ぼけ状態にあることだった。
 これでは、体内時計がヒバリとは12時間ずれているフクロウ (owls)に、日中、飛び回ってエサを探せというようなもの。せっかくの有能な人材も、日中は力を発揮できていない。それにに、作業安全上あるいは健康上のリスクも少なくないと考えられる。
 つまり、夜型の人は、学校の授業も仕事の上でも、一般社会のタイム・スケジュールにあっては、不利な立場に置かれていることになる。

 一方、朝型の人は、夜型とは全く反対で、日中に眠気を催すこともなく、勤務時間中に、その「能力 (performance)」を十分に発揮できた。
 Dr Facer-Childrenによると、社会がもっと「flexible time (自由時間勤務制)」を導入すれば、夜型の人も最大の「生産性 (productivity)」を挙げることができて、健康上のリスクを最小に抑えることができるはずだという。
                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com