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「女の子は体毛を剃らない」キャンペーン:これを始めた学生の理由! (BBC-News, January 4, 2019)

https://ichef.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/C412/production/_105049105_me.1.jpg

 その昔、髪や体毛には不思議な力が宿ると信じられた。旧約聖書に登場するサムソンの怪力の秘密は、頭髪にあった。また、「もののけ」の「ケ」は、何か得体の知れないものが具体的に現われたようす、すなわち「形而下的な現象」を指したが、西洋でも「body hair (体毛)」は、まさに、power (力)の象徴と見なされた。

 さて、学生は、ときに意表をついた、思い切ったことをやってのける。
 Exeter大学の演劇科3年次学生の Ms Laura Jackson (21歳)は、先月、体毛を剃らない運動「Januhair」を立ち上げた。切っ掛けは、演劇のある「performance (パフォーマンス)」で、体毛を剃らずに伸ばしたことだった。子どもの頃から、お肌ツルツルのバービー人形やデズニー映画の美しいシンデレラ、白雪姫などを通して、女性はこうあるべきと、固定観念が植え付けられてきた世代でもある。

 ところが、体毛を剃らないでいる間に、Ms Jacksonの心の中に、開放感と自身が湧いてきたいう。そこで自然に生えた体毛を「Love and accept (いとしいものとして、受け入れましょう)」となった。
 この運動は1ヶ月間のキャンペーンとし、参加者を募って、目標額£1,000の寄付金を集めたい考えだ。お金は、若い人にボデイ・イメージを知ってもらう教育プログラム「Body Gossip」の活動費に充てる予定。

 さて、西洋の雪男は毛むくじゃら。これに対して、「Yuki-Onna」に登場する雪国の雪女は毛深いというよりは、きれいな女性だったと記憶している。しかし、これとて、時代によって、処によって、変わるもの。

 Ms Jacksonの言うとおり、

" No one should feel pressured into shaving."
" It's a choice."

[ 毛は剃るものと受け止めてはいけないのよ。]
[ それは(剃るか、剃らないかは)、自分で決めること。]

 これまでの固定観念を捨てて、自由な発想を巡らすと、雪男は、もしかして、毛むくじゃらではなかったかも知れない。
                    (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com