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そんなに婚約指輪が欲しい?:もっと自分を磨いて本当のロマンスを (BBC-News, December 1, 2018)

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 古代ローマの時代、女性の手にはめた「engagement rings (婚約指輪)」は鉄製であった。こんな「指枷 (ゆびかせ)」では、「おまえは、永遠におれのものだ」の意味がありあり。
 USのスペイン語放送「Univision」で活躍するMs Metilda Suescun (マチルダ・セスカン)に言わせると、婚約指輪は『女性の自立を妨げ、「女性を所有物と見なす(objectifying women)」象徴』。
 

https://ichef.bbci.co.uk/news/736/cpsprodpb/6E06/production/_103966182_datapic-engagement_ring-wve3l-nc.png


 やがて、鉄の指輪は2世紀になると金(gold)で作られるようなり、さらにダイヤをはめ込んだものまで現われて、男の見栄 (vainglory)は頂点に達する。以下のデータは、婚約指輪のために、「男がどれだけ無理をしているのか」を示す。

・指輪に払った出費(平均):$6,351 (約718,000円)
・指輪を探した期間:3.5ヶ月
・プロポーズ準備期間:4.4ヶ月
・サプライズした女性:3人に1人
・何ヶの指輪を見て、1つに決めたか:26ヶ
(典拠:The Knock's 2017 Real Wedding Study)

 熱烈に婚約指輪を欲しが女性の心情には、生まれた国の「cultural context(文化的背景)」があるにしても、中世の騎士のまねごとをした、プロポーズの儀式 (ritual)は、「バカバカしい茶番劇 (pantomime)」。男が女性の前にひざまずき、女性の片手をとって指輪をはめるなんて.......。そこでは女性が一方的に受け身に立たされ、ひ弱な人間の役を演じる。それはもう、「eccentric act (常軌を逸している)」。

 若い女性は、結婚すると、自分の抱えていた全ての問題が解決されると思い込み、結婚したい、婚約指輪が欲しいと乞い願う。しかし、むしろ、男に頼らないで自立し、勉学と自己研鑽に励み、自分の幸福を探した方がいい、とMs Suescunはアドバイスする。
 そんなことを言うと、ロマンスをぶちこわす「radical feminist (ラディカルなフェミニスト)」と非難されるが、彼女自身、実は、本物の「romantic (ロマンティック)」を探し求めているという。
"It's simply a reflection of a profound commitment of loyalty and love to the other person."
[ それは、ただ、互いの愛と貞節を固く誓った二人の心が反映された関係。]

 ただし、イギリスの作家「Jane Austen (ジェーン・オースティン[1775 - 1817])」は
「Pride and Prejudice (高慢と偏見)」の中で次のように述べている。
"Happiness in marriage is entirely a matter of chance”
[ 結婚して幸福になるのは、まったくの偶然のこと。]
                     (写真は添付のBBC Newsから引用)

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