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喧嘩で相手の耳を噛みきった男:自己防衛の主張が認められるか? (BBC-News, November 29, 2018)

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 イギリス最長の河川は「River Severn (セヴァーン川)」。その川の流れはWaleの南東部「Gwent (グウェント州)」の河口にたどり着く。川岸には、人口約15万人の都市「Newport(ニューポート)」が広がる。Walesで 3番目に大きな、歴史のある都市だ。ここは産業革命時代、石炭の積出し基地として栄えた場所でもある。

 さて、事件は、このNewport中心部の街中にあるパブ「Breeze bar (そよ風バー)」で起きた。昨年2017年 9月 3日 (日)の明け方のことだ。何とも皮肉なことに、英語の「Breeze」には「喧嘩」の意味もあった。そして、夜通しお酒を飲んで「へべれけ」になった2人がいた。Paul JenkinsとAndrew McNameeだ。
 男2人は大声でどなりあい、McNameeがパブの外に出ると、その後を Jenkinsが追いかけて殴りかかった。ところが、すぐ、McNameeによって地面に押さえ付けられたという。
  McNameeはそこでやめておけばいいものを、何を思ったのか、Jenkinsの耳にかぶりつき、その「almost all (ほとんど)」を噛み切ってしまったのだ。

 大怪我を負った Jenkinsは、病院で13時間に及ぶ手術を受け、さらに数日間、入院せざるを得なかった。Jenkinsの面相は「見るも無惨な (disfigurement)」に変わり果てた。

 この傷害事件に対して、裁判所で、McNameeは「自己防衛 (self-defense)」のためだったと主張。弁護士Harry Bakerも、加害者の「暴行 (assault)」は「計画的なもの(pre-meditated)」でなかったと擁護した。ただし、McNameeの行為は過剰防衛だったと認めた。

 しかし、何しろ、当の2人とも、事件当時は、酔っていて詳しいことは良く覚えていないという。

 結局、裁判所「Cardiff Crown Court」の判事「Recorder Eleri Rees」が下した判決は、

『McNamee。あなたはJenkinsを組み伏せ、その後、Jenkinsはあなたに何ら危害を加えることができない状態だった。それなのに、あなたは、Jenkinsの耳を噛み切った。このため、Jenkinsが醜悪な面相になったことは極めて明白。また、被害者の顔の傷が被害者本人、その家族に与えた影響も甚大だ。』
 よって、傷害罪により、加害者 Andrew McNameeは、禁固 4年となった。

結論:お酒はときにヒトを狂わす。ほどほどに。
                     

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