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住んでみたいイギリスの優良都市:住みたくない都市 (BBC-News, November 1, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/736/cpsprodpb/7C44/production/_104121813_hi023894748.jpg

 落書き (graffiti)。それは、不心得者が通りに面した建物の壁一杯に発散した暴力。まるで隙間を空けるのが罪であるかのように、これでもか、これでもかと言わんばかりに、書き殴っている。
 そして、交通も買い物も不便。その上、法令・ルールが市民に守られず、大気汚染や騒音に悩まされる薄汚い街。そんな街に誰が住みたいと思うだろう。

 国際的なサービス企業「PwC」がイギリスの主要都市42ヶ所について「都市指数(Cities Index)」を分析し、住んでみたい「優良都市 (the highest performing cities)」ベスト10を発表した。その1、2位は、いずれもEngland南部の都市の「Oxford」と「Reading (レディング)」が占めた。順位は以下の通り。

①Oxford→②Reading→③Southampton→④Milton Keynes→⑤Bristol→⑥Edinburgh→⑦Swindon→⑧Coventry→⑨Aberdeen→⑩Leicester

 この「都市指数 (Cities Index)」の集計に当たって考慮された点は

・Employment:雇用率
・Health:住民の健康
・Skills;技能レベル
・Housing affordability:住宅取得能力
・Commuting times:通勤時間
・Environmental factors:環境ファクター
・Income inequality:所得格差
・The Number of new business start-ups:新規事業数
・Work-life balance:ワーク・ライフ バランス

 を含む10項目。

 このベスト 10の中に、Scotlandの 2つの都市「Edinburgh」と「Aberdeen」が入り、「Glasgow」は 25位であった。ただし、Edinburghが前回の調査結果の 4位から 6位に順位を下げた原因は、住宅価格が高騰して市民の収入との差が拡大し、「持ち家率 (owner occupier rates)」が低下したためと、PwCの Mr David Brownはみる。

 なお、調査の対象になったUKの 42都市中、都市指数が最悪とされたのはWalesの「Swansea (スウォンジー)」とEngland北東海岸の都市「Sunderland」であった。

 もしも、同様の「都市指数 (Cities Index)」調査が、日本の地方都市に対して実施され、「最も住みにくい都市」のランキングが公表されたなら、どんなに不動産業者や自治体、政治家・権力者が慌てふためくことだろう。
                    (写真は添付のBBC Newsから引用)

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