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ストリート・ハラスメントがはびこるイギリス:人類は退化したか? (BBC-News, October 23, 2018)

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 欺瞞(ぎまん)に満ちて、卑劣。しかも「容赦なく (relentless)」繰り返し、反省するどころか、自己弁護に終始する「ヒト属 (Homo)」。人類の一部には、確実に堕落して、「精神的に退化 (psychologically devolved)」したグループが存在し、その一味はセクハラ、パワハラアカハラなどの「harassment (ハラスメント)」行為を平然とやってのける。
 知能の発達した生物なはずなのに、信じがたいほど悪質で卑怯な振る舞いをして恥じないのは、なぜか。

 原因は明白。組織あるいは当局の責任者が自己の権力・利益保持に固執し、地位の保持に不利な事件 (ハラスメント実態調査報告書も含む) を隠蔽し、職場の弱い立場の人間や学生の訴えに対して本気になって耳を貸そうとしないからだ。どんなハラスメントであれ、それは、やがて社会に「negative cultural effect (負の文化的弊害)」となって跳ね返る。

 UKで多発しているのは「Street harassment (ストリート・ハラスメント)」。バス・電車、バー・クラブ、オンラインのネット上、大学、公園、街中などの公共の場で発生する「セクハラ」だ。女性・少女は、これに怯え、かつストレスに曝された生活を余儀なくされ、夜間の帰宅ルートや電車の車両には常に気を配り、ヘッドホンを付けてランニングもできないという。

 英議会 庶民院「The Women and Equality Committee (女性・平等特別委員会)」は、6ヶ月にわたる実態調査を実施し、政府に対して早急な防止対策を取るように勧告した。
 その報告書の中で、大学には、セクハラ対策をきちんと取るように「legal obligation (法的な義務)」を課すべきとする。
 英政府は、2030年年までにセクハラを根絶すると公約している。しかし、この目標を達成できる根拠も見込みも全くなし。

 「英内務省(The Home Office)」広報担当官は、次のように述べる。

' Unwelcome advances that intimate, degrade or humiliate women and girls are an abuse of power and unlawful. Whether in the home, the workplace or in public, sexual harassment is unacceptable.'

[ 嫌がる女性・少女に無理やり言い寄っては、怖がらせ、尊厳を傷つけ、恥ずかしい思いをさせる行為は、権力の乱用であり、違法だ。家庭であれ、職場あるいは公共の場であれ、セクハラは許し難い行為だ。]

 政府・大学関係者が、セクハラ・パワハラアカハラ (academic harassment)に真摯に取り組んで、社会・キャンパスから根絶やしにしようとする本気度を示すためには、組織トップの思考回路の変更と取締ルールの厳格化が欠かせない。
 それができない限り、精神的に退化したヒト属 (Homo)や、立ち回りのうまい権力者がのさばり、社会規範が乱れて、弱い立場の女性・少女や学生はいつまで経っても苦しむだけだ。
                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

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