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Walesの街は Fast Food店だらけ:これでは肥満が増えるばかり! (BBC-News, October 23, 2018)

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 ハイキングや遠足のお昼で食べる「おにぎり」は格別だ。戦国時代、この日本版ファーストフードのおにぎり、干し餅、せんべいなどは、りっぱな軍需物質だった。
 近代になって、お湯を注ぐだけで食べられる焼きそば、カップラーメン・ヌードルが登場したが、かって、親元からの仕送りが遅れた苦学生は、食費の工面に困り、連日、下宿先でカップラーメン・ヌードルで空腹を凌(しの)いだ。お陰で体調を崩し、授業に出られなくなった学生もいた。

 さて、西洋版ファースト・フードと言えば、ハンバーグ、ピザ、ドーナッツにポテトチップス。これらが全て「悪 (Sin)」ではないが、問題はその「食べ過ぎ」と「それしか食べられない社会層が存在する」こと、それにあまりに「ファースト・フード店が増え過ぎて、食の選択に対する判断力が麻痺してしまっている」ことだ。
 派手なコマーシャルで、すっかり洗脳された子ども、若ものは、「恰好いい」と勘違いし、ファースト・フードにかぶりつく。やがて、気がつくと、体がデブデブになり、年を追うごとに、心臓疾患、糖尿病、ガンなどの発症リスクが高まる。

 UKでは、ファースト・フード店がこの8年間で34%も増えた。なかでもWalesで新たに出店されたファースト・フード店は670店舗に上り、その伸び率は45%増だった。
 突出しているのは、Wales南部の Neath Port Talbot (ニース・ポート・タルボット)の200%以上の増。行政区「Blaenau Gwent (ブライナイ・グエント)」でも、73%のレストランで、ファース・トフードが「お持ち帰り (takeaway)」で販売されている。

 Georgetown議員の Mr John Morganによると、この状況は明らかに「憂慮すべき事態 (concern)」。人々が健全な食生活 (healthy lifestyle)を送られるように、行政が働きかけるときであることを認める。
 「Public Health Wales (ウェールズ公衆保険局)」は、2017年、子どもを持つ親を対象にした「The Every Child Wales programs」を発足させ、子どもに健康な食事を摂らせて、子どもが太り過ぎにならないようにする対策に乗り出した。

 ただし、残念なことに、ファースト・フード店の多い地区は、南部の Blaenau Gwentであれ、北部の「Cony (コーウィ)」であれ、子どもの貧困率が高いところでもある。
 ファースト・フードの食べ過ぎどころか、それさえ、満足に食べられない子どもが大勢いることも事実。
 ファースト・フード、それがもたらす肥満と様々な病気、背景に横たわる貧困、結果として危機的な状況に追い込まれる医療財政、利益を追求する巨大食品メーカーの戦略は、それぞれが互いに絡み合い、ほぐそうにも、ほぐせないまでに、固く結ばれてしまった。
                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

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