英文記事の「go cold turkey」とは、薬物、タバコ、お酒などを「きっぱり止める」こと。
さて、タバコをやめようにも、一度くせになった「プカプカ習慣」をやめることは、並みの意思力では無理。では、固い決意でタバコをきっぱりやめるとしたら、本当にやめられるのか。あるいはやめることができた人がいるのか。
「Public Health England (イングランド公衆衛生局)」の調査によると、喫煙を決意した喫煙者が1年後にタバコを吸わなくなっている確率 (禁煙成功率) は 禁煙の取組み方によって、次のように異なる。
・Going cold turkey (きっぱり止める) : 4%
・Nicotine replacement therapies (ニコチン置換療法) : 6%
・NHS stop-smoking clinic (NHS禁煙診療) : 24%
つまり、「きっぱり止める」と宣言してみたところで、ほとんどの人はタバコをやめられれていないのだ。
そこで、PHE当局は、今年も禁煙をサポートする「Stoptober campaign」を実施することにした。受付期間は 9/20(木)~10/1(月)。これは、Online上で、タバコの依存度やこれまでの取り組んだ禁煙方法などに関する質問事項に答えると、その人に最適な「禁煙プラン」を無料で提供してくれる公共サービス。
PHEのDrJenny Harriesによると、
"The important thing is not to be put off trying to quit even if you have not managed it in the past."
[ 大切なことは、これまで禁煙に成功できなかった人も、タバコをやめることをあきらめないこと。]
UKでは、成人の喫煙率が過去最低の15%に落ち込み、2011年当時に比べると25%も減少した。しかし、未だに、600万人以上がタバコを手放せないでいる。
TV司会者の Mr Jeremy Kyleも、1日20本を吸う「heavy smokers」だった。それが、PHEの禁煙サポートシステムを利用することによって、今年始め、35年間続いた喫煙習慣と手を切ることができた。今は、ごく微量のニコチンが入った「e-cigarette」を吸っているが、やがて時機が来れば、これも止める考えとか。
Mr Kyleは、サポートシステムがどんなに禁煙に役立つものかを自分の経験で学んだ言う。そして他人には「go to turkey」はしないようにと勧めている。
(写真は添付のBBC Newsから引用)