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世界人口1/4が運動不足(WHO報告):これでは病人が増えるはずだ! (BBC-Health, September 5, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/976/cpsprodpb/6088/production/_90521742_office.jpg

 日本では、石斧・石槍をかざして狩猟に明け暮れた縄文時代が1万年以上も続いた。その時代、温暖な気候に恵まれたとは言え、毎日の食糧を確保し、必要な道具や住居をつくって生き続けるためには、誰もが良く歩き、走り、そして力いっぱい働いたに違いない。
 
 それから時がおよそ数千年過ぎた。文明が生まれて科学技術が発達し、経済は発展した。これによって人類はその生活スタイルを大きく変え、ヒト (Homo)は、精神的・肉体的に進化 (evolution)し、確実に幸せになった(ように見えた。)

 ところが不思議なことが起こる。
・地球上の一部の地域 (Kuwait, Saudi Arabia, Iraqなど)では、独自の文化・宗教と称して女性を家の中に閉じ込め、体を動かす機会を奪った。
・また、別な地域とくに高所得国 (high-income countries)では、毎日の仕事のほとんどが「sedentary jobs (デスク・ワーク)」になり、息抜きの趣味も「スマホ・ゲーム」やTV映画鑑賞。おまけに、マイカーを乗り回し、歩くこともめっきり少なくなった。
 
 このように、人類が運動不足に陥るとどうなるか。「heart disease (心臓疾患)」、「type-2 diabetes (2型糖尿病)」、「some cancers (ある種のガン)」、「dementia (認知症)」などの発症リスクが格段に高まる。

 さて、「世界保健機関WHO」が168ヶ国で実施した368回にのぼる「population-based surveys (集団ベース調査)」の結果によると、世界人口の1/4に相当する約14億人が運動不足。
 このままでは、世界中が病人だらけになってしまう。どんな医療制度も立ち行かなくなるのは必定だ。誰でも体を動かさずに怠けると、心も筋肉も退化し、喧嘩・戦争好きで、体力の弱い人間になりかねない。

 WHOが健康を保つために必要な運動量として勧めるのは、次のとおり。

・中程度の運動(moderate activity):少し息が弾む程度の運動(サイクリング、早歩き、階段上りなど)を1週間に150分 (1日約20-25分)。
・または激しい運動(vigorous activity):ジョギング、ランニング、エアロビクスなどを1週間に75分 (1日約10-12分)。

 ただし、そうかといって、改めて運動サークルに入ったり、ジムに通う必要など無用。ご自分の毎日の生活リズムに合った、無理のない体の動かし方がベスト。床の雑巾掛け、ガーデニング、「腕立て伏せに腹筋運動(push-ups and sit-ups)」と何でもいいのだ。その方が長続きするし、急に運動を始めてケガをすることもない。ちょっとした運動のコツは、体の筋肉の動きを意識すること。

 なおWHOの調査研究結果は、医学雑誌「The Lancet Global Health」に掲載された。

                                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

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