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足は握るため、それとも走るため?:人類はどっちを選択したか! (BBC-Science & Environment, August 14, 2018)

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 なぜ、人類の祖先 (our ancesters)が、樹から地上に降りて、直立して歩くようになったのか。それは、今でもミステリーとされている。
 しかし、人類の祖先とされるヒト科ヒト属 (hominins)の初期猿人 (earliest hominins)「Ardipithecus(アルディピテクス)であれ、その後に出現した猿人「Austraropithecine(アウストラロピテクス)」であれ、ゴリラやチンパンジーなどの動物から区別できる決定的な特徴 (crucial feature)は、その「直立歩行 (upright walking, bipedalism)」にある。

 Marquette 大学の Peter Fernandez教授らの研究グループは、ヒト(人類)の足がどのように進化したのかを調べるため、生物学的に「ヒト (Homo)」に近い動物種のゴリラ、サル、オランウータンなどの霊長類 (primates)や古い人類の化石の「足の親指関節 (toe bone joints)」を 3Dスキャンに掛け、その画像解析結果をヒトの「系統樹 (evolutioanry tree)」に重ね合わせた。

 すると、ヒトの足の指で一番大きく、解剖学的に「hallux (第1趾)」と呼ばれる親指は、進化の過程で、他の指よりも遅れて進化したことが分かったという。
 なお、人類の最も古い祖先とされる初期猿人の「Aldipithecus (アルディピテクス)」は直立歩行をできたことはできたが、まだ現代人の足のように、その親指が「rigid big toe(柔軟性に欠ける大きな親指)」に進化していなかった。

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 どうやら、約500万年前に樹から地上に降りて歩き始めた初期猿人にとって、足はまだチンパンジー・オランウータンのように、木の枝に掴まってぶら下がるためには必要だったようだ。
 人類が進化する過程で、足の使い方には戸惑いがあったとも考えられる。

 つまり人類の祖先は「2者択一 (either-or)」に立たされたのだ。樹の枝や物を掴まえる機能を残すべきか、それとも地上を早く走れるように足の親指を主軸として固定すべきか、大いに迷ったに違いない。
 結局、環境の変化にも適応し、他の種族や動物との戦いで勝利して生き残ったのは、足の親指を大きく発達させて、ふんばりが利くように進化した種族だったことになる。

 ただ、残念なことが 1つある。それは、むやみやたらと戦いを好み、嘘をつき、他者あるいは他の生物の生存に無頓着な性格に進化したことだ。それは、百獣の王「Lions」さえ、もっとも嫌うことだった。
 
 なお、Fernandez教授らの研究の詳細は「Proceedings of the National Academy od Science」に発表された。
                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

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