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子どもの「むちゃ食い」は:遺伝それとも親の間違った躾のせい? (BBC-Health, June 19, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/768/cpsprodpb/156D0/production/_102106778_child_eating_getty.jpg

 人の嗜好・好みは千差万別 (diversified)だ。とくに食に関しては、子ども、大人の別にかかわらず、ほとんど誰にでも好きなものと嫌いなものがある。ピーマン・ニンジンに納豆が大嫌いと言う人もいれば、あの野菜・発酵食品は体に良いので大好きと言う人もいる。

 ただし、両親が毎晩お酒を飲んだり、処構わず。ぷかぷかとタバコを吸う家庭で育った子どもは、早くから酒やタバコに走りがちだ。また、お母さんが甘党で、砂糖たっぷりのアイスクリームやケーキが大好きで、昼食にもドーナッツを食べる家庭では、子どもが、その嗜好習慣から逃れることは無理だ。
 子どもが親のやり方をまねるのは、ごく自然のこと。親が偏食するのに、子どもに偏食するなと、小言をいうのは理不尽の極みだ。

 さて、これまでの研究では、食べ過ぎる (binge-eating disorder (むちゃ食い障害)」、逆に、ビタミン・栄養価の高いものまで寄せ付けない「anorexia nervosa (拒食症)」などの「摂食障害 (eating disorder)」は、親から受け継いだ「遺伝性」とされてきた。

 ところが、London大学「University College London」の Dr Clare Lleweeynらの研究グループは、イギリス在住の4歳の双生児398組の食習慣に関するデータを分析し、とくに、子どもがストレスを受けたときに、これを解消しようと「むちゃ食い (emotional eating)」になるのは、遺伝的な要素よりも、食事の際の親の躾 (しつけ)に問題があることを明らかにした。(研究の詳細は医学雑誌「Pediatric Obesity (小児肥満)」に発表。)

 むずかった子どもをなだめすかすため、あるいは何かのご褒美や躾のつもりで、子どもに「好きな食べ物(favorite food)」を与えたり、与えなかったりすのは、子どもの「健全な食」を破壊しかねない。
 また、その子どもが大きくなって、自分が親になると、今度は、かって親から受けた子どもの育て方を受け継いでしまい、結局、「負の遺産(negative heritage」が代々引き継がれれることになる。

 「Eating-disorder charity (摂食障害チャリティ団体)」「Beat」のお勧めは
"Parents shouldn't be blamed for children's eating issues."
[ 親は、(入学前の発育期の)子どもの食に関して、あれこれと口を出さないこと。] 
 
 まずは、親がしっかりとした「健全な食生活 (healthy diet)」のお手本を示し、子どもには、そっと、アドバイスとサポートに徹するのが一番のようだ。
                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

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