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環境に優しい紙ストロー:ついに「マクドナルド」も採用決定! (BBC-News, June 15, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/872/cpsprodpb/16209/production/_102033609_320bf594-5c81-4840-a9fe-069c0842cd1f.jpg

 何もストローを使わなくとも飲めそうなものだが、小さめの紙パックのジュースを購入すると、大抵、プラスチック・ストローが付いてくる。

 ストローを使って飲み物を飲む。その歴史は古く、BC3,000年頃、暦 (こよみ) の計算に長じ、1年は12ヶ月、1日は12の 2倍の24時間で、1時間は12の 5倍の60分と、数字12を基準とした算法を編み出したシュメール人にたどり着く。

 どこからともなくユーフラテス河流域に現われて、シュメールと呼ばれた人々は、その地に、世界ではじめての文明を築き上げた。そしてビールを美味しく飲むことにも、その優れた知恵を発揮した。
 ビールをカップに注いだとき、底に溜まった「澱 (おり)」を飲まないようにするため、金属製のストローを編み出したというのだ。当時のシュメールの墓からは、ラピス・ラズリの宝石で飾られた黄金のストローが発見されている。

 なお、英語の「straw」は独語「Strawam」に由来し、その意味は「that which is scattered (その辺に散らばったもの)」。つまり、小麦を収穫、脱穀した後に散在する「麦わら」のことを指した。
 ちなみに「straw hat」は麦わら帽子。むかし、家の戸口から出て、最初に出会った人が「straw hat」を被っていたら、近々、幸運がやって来る前兆と信じられた。

 さて、1800年代になると、その「straw」でジュースを飲むことが庶民のファッションとなり、現在のプラスチック・ストロー大消費につながった。

 ところで、ほとんどのプラスチック・ストローは「polypropylene (ポリプロピレン)」か「polystyrene (ポリスチレン)」の素材で作られている。このため、たった一度だけ使って、その辺に捨てられると、完全に分解して消滅するまでには数百年の年月を要する。捨てられた大量のプラスチックが、やがて海に流されてマイククロ・プラスチックと化し、海の生態系(めぐり巡って人類)は、これまで地球が経験したことのない、未知の危険にさらされている。
 
 レストランで提供されるストローも、海洋汚染の元凶との批判の声が高まる中で、McDonaldは、今年の 9月から、UKチェーン店の全レストランで、プラスチック・ストローを紙ストローに替えると発表した。
 また、「JD Wetherspoon pubs」は今年 1月からすでにプラスチック・ストローの使用を中止し、「Pizza Express」も、この夏までには全てのプラスチック・ストローを紙製に切り替える予定だ。

 ただし、「disabled people (体の不自由な人)」や「food packaging companies (食品パックメーカー)」からは、衛生的でリサイクル可能なプラスチック・ストローの継続を望む声もあるとか。
                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

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