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砂糖と人工甘味料:意外な、その正体を探る! (BBC-Health, May 23, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/936/cpsprodpb/14A26/production/_101681548_f0166551-sugar_lumps_with_skull_and_crossbones-spl.jpg

 古代ギリシャ・ローマの時代、甘味料を言えば、蜂蜜だった。砂糖が、その栽培法とともに、アラビア人によって原産地のインドからヨーロッパに伝えられたのは、十字軍の遠征の頃の中世。ただし、当初は、薬用として用いられ、一般庶民には手の届かない舶来品であったという。
 したがって、「sugar (砂糖)」の語源はアラビア語「sukkar」。英語に「sugar」と記載されたのは1286年だ。

 その後、500 - 600年足らずで、多くの人は甘党あるいは砂糖依存症に陥り、料理にパン、スナック・チョコ、ケーキ、ジュースと、口に入るものは、ほぼ全て砂糖を使うようになった。

 砂糖は、甘みの強い「carbohydrate (炭水化物)」。カロリーはある (3.9Kcal/g) が、「栄養価 (nutritive value)」はほとんどない食品 (empty calories) だ。砂糖を摂り過ぎると、肥満や虫歯(tooth decay)を招き、「血糖値(blood-glucose levels)」が上がって、「type-2 diabetes (2型糖尿病)」の発症リスクを高めるだけだ。

 砂糖の最大摂取量は、成人でⅠ日当たり「teaspoon」7杯分 (約28g)。それくらいは大丈夫と高を括っていると、知らぬ間に砂糖から離れなくなってしまう。コカコーラ1缶(355ml)で、およそ角砂糖 9ヶ分 (約33.3g) に相当する砂糖が入っているからだ。

 それでは、喫茶店のテーブルの上に、砂糖と一緒に置かれている「artficial sweeteners (人工甘味料)」。あれは、体に無害なものだろうか。

 結論から言って、人工甘味料を摂取すると空腹感が増し、さらに血糖値が上がるとする研究も報告されているが、「体の健康を阻害する」確かな医学的証拠は得られていない。

 ただし、3歳未満の子ども、ならびに先天的な酵素異常が原因とされる「phenlyketonuria (フェニルケトン尿症)」の人は、使用を避けた方がいい。しかし、妊娠中の女性には問題ないとされる。

 人工甘味料は、食品安全上の理由から厳密に規制され、次のような項目をパスする必要がある。

・does not cause any adverse effects, including cancer.
・does not affect reproduction.
・is not stored within the body or metabolised into other potentially unsafe products.
・does not cause allergic reactions.

・体に、いかなる弊害(ガンを含む)も及ぼさないこと
・生殖機能に影響しないこと
・体内に蓄積されないか、体内で潜在的に有害な物質に変化しないこと
・アレルギー反応を誘発しないこと

 なお、成人で人工甘味料の最大摂取量は、「aspartamu (アスパルテーム)」の場合で1日当たり「teaspoon」40杯 (約160g)。人工甘味料の甘さは、砂糖の数百倍。コーヒーカップに、砂糖のつもりで人工甘味料を入れたら、大変なことになる。

 それでも、最大摂取量を超えてチャレンジしたい人はどうぞ。尾籠な話しで恐縮だが、「flatulence (おなかにガスが溜まる)」、「diarrhoea (下痢)」の覚悟が必要だ。

              (写真は添付のBBC Newsから引用)

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