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動脈硬化を防ぎ、血管・心臓年齢を若返らせるには:運動! (BBC-Health, May 21, 2018)

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 近ごろは、気まま、わがままが通る時代。運動 (exercise)が大嫌い、勉強 (study)も大嫌いという子どもも大人も多くなったようだ。
 確かに、用もないのにわざわざ歩いたり、走ったりするのは、無駄と言えば無駄。めんどうな微分積分に常・偏微分方程式なんぞ、なんの役にたつのかと、はなから数学に興味を示さない若ものもいる。

 しかし、人生には、やらなければならないときに、やらなければならないこともあるのだと思う。少なくとも、運動と勉強は、その「やらなければならないこと」に入る。
「Strike while the iron is hot.(鉄は熱いうちに打て)」という。時宜(じぎ)を失すると、成るものも成らなくなるとは、昔から言われたことだ。

 70歳を越えてから、どんなに勉学、運動に励んでも、「時、すでに遅し」。心臓や動脈の組織はいかんともし難い状態に固まっていることが、これまでの研究で明らかにされている。
 ただし、若い人には、若い人なりに「やることがたくさん」ある。それに、健康なときには、病気になることなど考えにくいし、運動が病気の予防や心臓、動脈の活性化・若返りに、また勉学が人格形成に留まらず、脳細胞の活性化に役立つと言われても、実感が沸かない。

 では、勉学はともかく、運動については、いつ、どれだけの運動をこなすと、健康に効果があるのか。
 これを確認する研究が、US「The Institute of Exercise and Environmental Medicines (運動・環境医学研究所)」の Dr Benjamin Levineらの研究グループによって実施された。
 Dr Levineらは、60歳代の被験者100人の「運動歴 (exercise history」と「動脈硬化度(stiffness of arteries)」のデータを解析した。

 動脈 (arteries)は、心臓から体中に血液を送り出す大切な血管。誰でも、加齢とともに、動脈は硬くなりがちだ。とくに「不健康な生活スタイル (unhealthy lifestyle)」を続けていると、血管は脂肪質 (fatty materials)で「閉塞 (blocking)」を起こしてしまう。

 さて、Dr Levineらの研究結果の結論は

"Exercising two to three times a week (3o minuite per section) over a lifetime led to more youthful middle-sized arteries supplying blood to the head and neck."
[ 生涯に渡って、30分間の運動を週に 2 - 3回実施している人は、血液を心臓から脳・頸部に送る動脈の血管年齢が若かった。]

 さらに、その運動回数を週に 4 - 5回に増やすと、血液を心臓から胸部・腹部に送る大動脈 (中心動脈) の血管年齢も若返ることが分かった。

 このことから、タフな心臓と若い血管年齢を保ち続けるためにも、運動は続けた方ががいいことになる。Dr Levineらは、運動であれば、どんな運動でも、心臓病の発症リスクを低下させる効果があるという。

 なお、Dr Levineらの研究結果の詳細は、医学雑誌「The Journal of Physiology」に発表された。
                     (写真は添付のBBC Newsから引用)

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