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夜、体内時計に逆らって、これを壊すと:うつ病、双極性障害に! (BBC-Health, May 16, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/624/cpsprodpb/14F76/production/_101587858_gettyimages-452998843-nc.png

 人類を含む哺乳類は、脳の奥の視床下部に「体内時計 (body clock)」を持っている。概日リズム (circadian rhythm) を刻む「視交叉上核(suprachiasmatic nacleus)」と呼ばれる神経細胞群だ。体のほとんどの細胞は、この時計の動きに合わせて働くため、心の状態 (mood)、ホルモンの分泌、血圧、心拍数、体温、新陳代謝 (metabolism)などにも、「日周リズム(daily rhythm)」が現われる。
 なお、心臓発作 (heart attack)は、朝起きて、体にエンジンが掛かり出すときに発症リスクが急増すると言われている。

 ところで、この体内時計が壊れると、どうなるか。
 Glasgow大学の Daniel Smith教授らの研究グループは、被験者 91,000人の協力を得て、体内時計が壊れたときの「心の状態」を調べた。

 すると、夜更かしなどが続いて体内時計が壊れると、うつ病双極性障害などの「気分障害 (mood disorder)」の発症リスクが高まり、孤独感 (loneliness)、不幸せ感 (lower happiness)が増して、行動がのろく (worse reaction time)、情緒不安定 (mood instability)になることが分かったという。(研究結果の詳細は医学雑誌「Lancet Psychiatry」に発表。)

 ちなみに、Smith教授は、夜10時前に、「携帯電話」の電源を切ることにしているそうだ。その理由は
"Because obviously we didn't evolve to be looking at screens when we should be sleeping."
[当たり前のことだが、我々人類は、眠りにつく時間帯に、スマホの画面を見るようには進化していないためだ。]

 夜遅くまで、パソコンやスマホに熱中している人は要注意。本来、人間に備わった体内時計の針を無理やり変えようとすると、気づかないうちに「心の病」に冒されかねない。
                     (写真は添付のBBC Newsから引用)

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