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バラ(薔薇)のゲノム解析に成功:さて、まっ青なバラがつくれるか? (BBC-Science & Environment, May 1, 2018)

https://ichef-1.bbci.co.uk/news/872/cpsprodpb/15FA4/production/_101102009_rose-photo-3-1024x796.jpg

 バラ (roses) には不思議な魔力があると、イギリスで信じられた。太陽が真上に来る「夏至 (The summer solsitce)」の夜、女性が枕の下にバラを敷いて寝ると、胸に秘めた恋人の夢の中に、自分が現われるというのだ。

 しかし、バラはバラでも、品種によって、色や形、香りも違う。いったい、その違いはどこから来るのか。

 「The École normale supérieure de Lyon (リヨン高等師範学校)」の Dr Mohammed Bendahmaneを中心とする国際研究チームは、8年間を掛けてバラの DNA解析を行ない、ついに「genome map (ゲノム・マップ)」を完成させた。これによって、バラの辿った歴史、その進化・栽培の流れが明らかになったという。

 なんと、「バラ科 (Rosacea family)」の仲間には「apples (リンゴ)」、「pears (ナシ)」、「strawberries (イチゴ)」が含まれ、中でもバラとイチゴの親戚関係は、これまで考えられていた以上に、近い間柄にあることが分かった。
 なお、その研究結果の詳細は、科学雑誌「Nature Genetics」に発表された。

 バラは、今から数千年前、すでに中国で栽培されていたと言われる。古代ローマ時代には、中東地域で広く栽培されるようになり、式場の「confetti (花吹雪)」や「perfume (香水)」として使われた。クレオパトラが「Damask roses (ダマスクローズ)」をこよなく愛したことは、あまりにも有名。

 やがて15世紀になると、Englandでは、「赤いバラ」と「白いバラ」のそれぞれを紋章にした「The House of Lancaster (ランカスター家)」と「The House of York (ヨーク家)」が王位をめぐって争い、約30年間にわたる「バラ戦争 [1455-1486]」が勃発する。

 バラのゲノムが明らかになったことで、ブルガリア産のバラの香りがもっと強い品種、あるいは病気に強い品種や、切り花用として日持ちの優れた品種の発見につながるのではと、研究者は期待を膨らましている。目の覚めるような「まっ青なバラ」の登場も、時間の問題となったのかも知れない。 

 「Take time to smell the roses.」(この辺で、ちょっと一息。)
                    (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com