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ブルートゥースとは誰のこと:暴れまくったヴァイキングの王のこと (BBC-News, April 16, 2018)

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 無線データ通信デバイスBluetooth」とは変な名前だと思っていた。しかし、あれは、Vikingの王「Harald Bluetooth (ハーラル1世 [? - 987] )」に因んで、かってはデンマークVikingと宿敵の関係にもなった Sweden人の会社「Ericsson」が命名したものだった。

 Viking (ヴァイキング)とは、デンマーク、スカンディナヴィア半島を根城に、およそ800 - 1050 ADにかけて、イギリスやヨーロッパ各地を荒らし回った海賊だ。交易もしたことはしたとされるが、秋の収穫期に他国を襲っては教会を荒らし、手向かう者を殺し、食糧や財産をごっそり船に積んで奪い去った。その事実は隠しようがない。
 
 なかでも「Harald Bluetooth」は、Viking集団を束ねてデンマークを統一し、ノルウェー(Viking)まで傘下に従えると、Viking ships(ヴァイキング船)を繰り出して、ドイツ、ポーランドの北部沿岸域はもとより、フランスの一部まで支配した。
 しかし、やがて自分の息子「Sweyn Forkbeard Bluetooth (スヴェン1世 [960-1014])」と敵味方に分かれて戦い、そのVikingの身内同士の海戦に敗れると、デンマークを追われてドイツ北部の「Pomerania (ポメラニア)」に逃れる。

 手勢を率いながらも、追われる身となったVikingの王は、どういうわけか、持っていた銀貨・財宝を、Hiddensee (ヒデンゼー島)から数㎞しか離れていない小村 Schaprode (シャプローデ)の地面の下に埋める。いつか、掘り返すときがくるものと、信じていたのかも知れない。

 その「treasure trove (財宝)」が、この1月に発見された。考古学の熱狂的なファンのLuca Malashnitchenko (13歳)とアマチュア考古学者 Mr René Schönの2人が、その一帯を金属探知器で探していて、1枚の銀貨を見つけのだ切っ掛けだった。

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 2人の発見は秘密とされ、この4月、専門家チームが大々的に一帯を発掘したところ、、組紐ネックレス、トール・ハンマー、ブローチ、指輪、それに銀貨約100枚を含むコイン 600枚が次々に発見された。その中には「Damascus dirham」、「Frankish Otto-Adelheid pennies」もあったという。

 Vikingは所詮ヴァイキング。その悪行の罪は深く、重い。

                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

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