この宇宙にせっかく生まれた命も、人は酒を飲み過ぎて、寿命を縮めている。
イギリスのアルコール摂取ガイドラインは、1週間当たり14 units (ユニット)。つまり、中ジョッキ (568 ml)で 6杯分、小さなワイングラス (175 ml)で 7杯分が上限とされる。
それでは、それ以上飲むとどうなるか。
Cambridge大学の Dr Angela Woodらの研究チームは、19ヶ国の飲酒家60万人を対象にした「健康と飲酒習慣」に関する調査を実施し、その調査データに基づいて『40歳以降も、それまでと同量のお酒を飲み続けると、寿命はどれだけ短くなるか』を推定するため、飲酒量と寿命との関係をモデル化した。
その解析結果は以下のとおり。
アルコール摂取量 寿命短縮
(units/week) (years)
・ 5 - 10 0.4 (5monts)
・ 10 - 15 1 - 2
・ 18 and over 4 - 5
さらに、基準値14 unitsを越えてアルコール摂取量が12.5 units増えるごとに、病気の発症リスクも次のように高まることが明らかになった。
病気の種別 発症リスク増
・ 脳卒中 by 14%
・ 致命的高血圧性疾患 by 24%
・ 心不全 by 9%
・ 致命的大動脈瘤 by 15%
なお、イタリア、ポルトガル、スペインのアルコール摂取ガイドラインは、イギリスの設定値14 unitsの約1.5倍、USでは約 2倍に設定されているとか。
いずれにせよ、病気にかかわりたくなければ、日本酒、ウイスキーはもちろんのこと、ビールもワインも控えめがいい。
(写真は添付のBBC Newsから引用)