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「銀河系」の中心部にはBlack Holesがいっぱい:重力波の発生源か? (BBC-Science & Environment, April 4, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/736/cpsprodpb/3868/production/_100704441_c0177667-black_hole_artwork-spl.jpg

 「The Miley Way(銀河系)」の中心「Sagittarius(射手座)」には、「Sagittarius A*(射手座A*, 略称Sgr A*)」と呼ばれる、巨大な「超大質量ブラックホール(supermassive black holes)」が存在する。その周りは、ガスと塵から成る「halo(ハロー)」で取り囲まれ、ブラックホールは、そこからエネルギーを受けて、夜空に輝くたくさんの星々を生み出しいる。それらの星は、やがてその寿命を終えると、再びブラックホールに吸い込まれていく。

  さらに、銀河系中心の超大質量ブラックホール「Sgr A*」の勢力圏外(ハローの外側)にも、数多くのblack holesが存在する。しかし、地球から遠く離れて、光さえ吸収するblack holesは、目視では確認できない。
 ただし、black holesは、自らのエネルギーを消耗すると、「Sgr A*」の巨大な重力に引き寄せられ、その勢力圏内に閉じ込められてしまう。そのとき、偶然にも、「Sgr A*」の周辺に浮かぶ「小質量星(low mass stars)」に接近すると、「連星系(binary systems)」を構成し、弱いながらも、常にX線を放出するようになるという。

 Columbia大学のCharles Hailey教授らの研究グループは、NASA「Chandra X-ray Observatory(チャンドラX線観測衛星)」が捉えた、銀河系中心部から発せられる微弱なX
線のデータを解析した。その結果から、銀河系の中心から3光年の範囲には、black holesと小質量星が互いの周りをグルグルと周回する「連星系」が12ヶも存在することを発見した。
 この発見を基づいて、統計学的に計算すると、「連星系」の形をとって、銀河系中心部に存在するblack holesのは300-500、単独で存在するblack holesの数は約10,000と推定される。

 今回の発見で、「重力波(gravitational waves)」が、なぜ銀河系の中心から発生しているのかについて、説明できそうだという。
 重力波は、「時空のゆがみ」が宇宙を光速で伝搬する現象。その存在はEinsteinの相対性理論で予言されていたが、2015年、世界で始めて「LIGO(レーザー干渉計重量波検出器)」によって確認された。
 その発生の原因の1つに、black holesが互いに衝突するためではないかと考えられている。

 なお、Hailey教授らの研究結果の詳細は、科学雑誌「Nature」に発表された。

                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

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