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「貧乏」か「金持ち」かで決まる!:ガンの生存率まで「金」が支配! (BBC-News, March 30, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/768/cpsprodpb/68C6/production/_100622862_cancerpatientgetty1.jpg

 どの国に生まれるにせよ、この世に生まれてくるからには、「お金持ち」の家に生まれたいものだ。貧富の差によって寿命が違い、仕事が違い、病気になっても早死にする確率が高いとは、世の中なんとも不公平で、悲しい。

 ここに、その現実を裏付けるデータが発表された。
 「The Welsh Cancer Intelligence and Surveillance Unit (ウェールズ ガン情報・監視ユニット)」が全国規模のガン生存率調査を実施し、そのデータ解析の結果を公表したのだ。
 それによると、ガンの生存率 (survival rates) は、発症する器官・部位、進行段階ステージ、健康状態などによって左右されるが、患者の生死には貧困度も大きく関わっていることが明らかになった。
以下に、罹患率の高い肺ガン、乳ガン、大腸ガンの 3種についてまとめた。

1.Lung cancer (肺ガン)
・ステージ1に限ると、Walesで最も裕福な地域の1年生存率が約90。しかし、貧困度が増すにつれて生存率が低下し、最貧地域ではその生存率が 72%に留まった。
・ステージ 2, 3, 4でガンが見つかったときは、1年生存率の値に貧富の差の違いが認められなかった。

2.Bowel cancer (大腸ガン)
・ステージの別にかかわらず、家計の困窮度が増すにつれて、1年生存率が低下する傾向を示した。ただし、貧富の差の影響は肺ガンに比べて小さい。
・全体的に見ると、ステージ1の大腸癌の 1年生存率は約 88%。しかし、ステージ3になると、39%に落ち込む。

3.Breast cancer (乳ガン)
・貧富の別を問わず、ステージ 1, 2の乳ガンでは高い 1年生存率を示した。しかし、ステージ 3の乳ガンについては、患者が貧困地域に住んでいるか、富裕地域に住んでいるかによって、1年生存率が大きく違った。

 では、なぜ、「貧困地域 (deprived, poorer, or disadvantage area)」でガン生存率がひくいのか。この理由として、貧困地域住民のガンに対する知識 (兆候、症状) が不十分なこと、さらに


"Others may be reluctant to see their GPs because they are worried about "wasting the doctor's time' or believe symptoms will 'go away.'
[ 貧困地域の住民は、病院に行ってもむだな時間を使うだけとか、そのうち痛みがなくなると思って、病院に足を向けたがらないようだという。]
 
                (写真は添付のBBC Newsから引用)

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