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ウーバーの無人自動運転車:横断中の歩行者をはねて死亡させる! (BBC-Business, March 19, 2018)

https://ichef-1.bbci.co.uk/news/936/cpsprodpb/BEE4/production/_100486884_mediaitem100486438.jpg

 やっぱり、あの「Uber (ウーバー)」が死亡事故を起こした。この 3月18日の日曜日の夜のことだ。
 Ms Elaine Herzberg (49歳)が、米南部の Arizona州の都市 Tempe (テンピ)で、道路を渡ろうとして、Uber無人自動運転車にはねられた。すぐに近くの病院に搬送されたが、残念ながら死亡した。
 USの「National Highway Traffic Safety Administration (運輸省道路交通安全局NHTSA)」と「National Transportation Safety Board (国家運輸安全委員会NTSB)」は、この死亡事故の調査のため、専門家チームをTempeに派遣した。

 そもそも、ウーバー社は、2016年 Pittsburgh を皮切りに無人自動運転車を公道に走らせたものの、Californiaでは当局の警告を無視して、無理やり公道走行試験を強行し続け、Arizonaの公道では2017年3月24日、無人自動運転車「Volvo SUS」が衝突事故を起こしている。
 それから、まだ1年も経たないうちに、死亡事故を起こしたのだ。Uberは当分、公道走行試験を見合わせると言う。

 これに対して、オバマ政権下で「Secretary of Transportation (運輸省長官)」を勤めたMr Anthony Foxx (アンソニー・フォックス)は次のように述べる。

"Wake up call to the entire [autonomous vehicle] industry and government to put a high priority on safety."
[ (今回の死亡事故は) 安全を最優先すべしとの、自動車(無人自動運転車)業界ならびに政府全体に対する警鐘だ。]

 US運輸省 (The Department of Transportation)によると、2016年の交通事故死亡者数は37,000人以上。そのうちの約6,000人は、歩行者だ。

 さて、日本でも無人自動運転車の公道走行試験が始まった。それは未来の交通システムと、もてはやされているが、間違ってはいけない。市場獲得競争で先を急ぐ余り、USのように「安全第一」をないがしろにされては大変困る。このままでは、今後も数多くの人が犠牲になりかねない。

               (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com