ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

麻薬等運転ドライバー:3年間の検挙数25,000件 (BBC-Health, March 2, 2018)

https://ichef-1.bbci.co.uk/news/695/cpsprodpb/AB6C/production/_89848834_86827137.jpg

 麻薬を所持するのも使うのも違法。しかし、麻薬などで意識朦朧(もうろう)になって車を運転しているドライバーが、これだけいるとは驚きだ。
 BBCが警察当局に「Freedom of Information requests (情報公開請求)」して明らかになったところによると、2015年 3月から 2018年の 1月にかけて Englandと Walesで実施された警察の一斉取締で、「drug-driving (麻薬等運転)」として検挙されたドライバーは約25,000人。
 なんと、警察が怪しいとにらんで「簡易検査キット」でチェックしたドライバーの内、約43%が陽性しきい値と判定されたのだ。この中には、基準値を越えて「処方薬 (prescription drugs)」成分が検出されたものや、「大麻 (cannabis)」、「コカイン (cocaine)」でそれぞれ検挙された 8,336人と 3,064人も含まれる。

 イギリスでは、2015年 3月に「drug-driving regulations (麻薬等運転取締法)」が改正され、警察はドライバーに車を停止させ、薬物検査の他、「walking in a line (まっすぐに歩けるか)」を確認する「field impairment assessment (路上の運転機能テスト)」が実施できるようになった。

 この検査で薬物の陽性反応が出ると、ドライバーはその場で逮捕され、警察署に連行されて血液検査や尿検査の実施が義務づけられる。

"Motorists convicted of drug-driving will get minimum one-year driving ban, an unlimited fine, up to six months in prison and a criminal record."

[ 麻薬等運転で検挙されたドライバーは、最低1年の運転免許停止、無制限の罰金、6ヶ月以下の禁固刑が課された上、犯罪歴が付く。]

 さて、ひるがえって日本。麻薬等運転の検挙数はおろか、飲酒運転の検挙数も明らかにされてはいない。また、残念ながら、この件について、NHKが Freedom of Information requests (情報公開請求)」するとは、とても考えられない。

 イギリスには脱帽だ。

                (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com