海で遊ぶと：耳と胃腸の病気に罹りやすい！ (BBC-Health, February 27, 2018)
「ドドドォー、ザザザー」、「ドドドォー、ザザザー」。浜辺に立って、岸に押し寄せる波の音を聞いているだけで、不思議と心が鎮まる。夏になったら、海草の揺らめく海に飛び込んでも、砂浜や岩の上に寝ころんで夜空の星を見上げても、浜辺は格別だ。
しかし、Exeter大学のDr Anne Leonardらの研究グループが、「Centre for Ecology and Hydrology (英国水文学研究所)」と共同で、120,000人以上の医療データを解析し、海水浴をする人としない人では、以下の病気に歴然とした違いのあることを突き止めた。
・earache(耳痛) ：77%増
・gastrointestinal illness(胃腸疾患) ：29%増
Dr Anneらは、この研究に当たって、UK, US, Australia, New Zealand, Denmark, Norwayで進められた「海水浴と病気との関連性」に関する研究論文 29編を精査したという。
"In high-income countries like UK, there is a perception that there is little risk of spending time in the sea."
[ イギリスのような高所得国に住んでいると、海で遊んで病気になるリスクがあるとは、ほとんど誰も考えない。]
ところが、実際には､海水浴やマリンスポーツの後で「ear ailments (耳疾患)」、「stomach bugs (胃腸炎)」や「diarrhoea (下痢)」などの消化器系疾患を引き起こすリスクが高いのだ。
幸いにして、そのような病気に罹っても、大抵の人は放って置いても自然に完治してしまう。しかし、抵抗力の弱いお年寄りや子どもは、ときに深刻な症状を示すことがあるので注意が必要だ。
・結論：海水は汚れている。海水浴中に、うかつに波を呑み込むと危険。とんでもないことになりかねない。
（写真は添付のBBC Newsから引用）
