海外旅行では、航空機の機内、レストランなどで明らかな人種差別 (segregation)や理不尽な嫌がらせを受けることも少なくない。
しかし、これはひどい。
イギリス在住の Ms Natalie Williamsは、2017年の Easter の休暇をポルトガルに住む両親のもとで過ごすために、2人の子どもと一緒に飛行機を利用した。ところが、帰りの飛行機「TAP Air Portugal」便の搭乗座席を確認してびっくり。2歳と5歳の子どもは、自分の席と離れた席に別々に指定されていた。
航空会社のカウンター、搭乗ゲート窓口に出向いて座席の変更を願い出ても、どうしようもないと断られ、結局、機内に搭乗してから乗客に頼み込んで席を変えてもらい、子どもと一緒に座わることができたという。
Ms Williams はポルトガル国営航空会社の「TAP Air Portugal」に苦情を申し入れたが、何の返答も得られていない。なしのつぶてに終わった。
また、2017年、Willis夫妻がカナリア諸島の「Fuerteventura (フエルテベントゥラ島)」からイギリスに帰国する歳に利用した「Ryanair (ライアンエアー)」便では、隣の席が空いているにもかかわらず、一緒の席にしてもらえなかった。しかたがないので、航空会社に超過料金 (extra) を支払って、席の変更を願い出たという。
これらの事例が示すのは、『航空会社が「暴利 (rip-off)」をむさぼるために、「deliberately (わざと)」意図的に家族あるいは夫婦、友人グループの機内座席を決めているのではないか。』イギリスの「The Civil Aviation Authority (民間航空局CAA)」が調査に乗り出した。CAAの最高責任者 Mr Andrew Hainesは次のように語る。
"We will not hesitate to take any necessary enforcement action should it be required at the end of the review."
[ 調査の結果、必要とあらば、それ相応の強制施行に踏み切ることも辞さない。]
なお、「Easy Jet」社は声明を発表し、家族旅行のお客にはできるだけ一緒に座れるようにコンピュウタ・アルゴリズムが設定されていると主張。
はたして、航空会社の機内座席指定システムは「fair and transparent (公正で透明性)」と言えるものであるのか、CAAの調査結果が待ち遠しい。
(写真は添付のBBC Newsから引用)