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クシャミを止めたら、喉が破裂:かまんは禁物! (BBC-Health, January 15, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/834/cpsprodpb/11291/production/_99598207_gettyimages-534473371.jpg

 冷たい風に当たったときや、ラーメンに振りかけた胡椒を吸ったときなど、思わず激しい「クシャミ (sneeze)」が出てしまう。たいていはその瞬間にハンカチやテッシュで口元を押さえるが、それが間に合わないと、人前で飛沫を爆発させるのも失礼と、グッとクシャミを押し殺す (stifling a sneeze)。

 ところが、これは極めて危険。「The University Hospital of Leicester NHS Trust (レスターNHSトラスト大学病院)」の Dr Sudip Dasらの研究グループが医学雑誌「BMJ Case Reports」に発表した症例には驚く。
 
 イングランド中央部の都市「Leicester (レスター)」に住む男性 (34歳) は、クシャミが出そうになったので、鼻をつまんでこれを押し留めた。しかし、その結果は、病院の「A&E(救急外来)」に走ることに。
 
 まともな声が出なくなり、首は腫れ、唾を呑み込むことも話すこともままならない。首の中で何かが「はじける感覚 (popping sensation)」があると、診察した医者に訴えた。
 X腺検査を撮ってみると、その映像には喉の奥が裂け、中に無数の気泡 (bubbles of air)が入っている様子が写っていた。どうやら、気道 (windpipe) を走り出た高圧のクシャミが行き場を失い、喉の軟組織 (soft tissues) を破ってしまったようだ。この患者はクシャミをがまんしたお陰で 1週間の入院を余儀なくされた。

 クシャミを強制的に止めて、喉が裂ける例はごくまれ。しかし、鼓膜 (eardrums) や脳動脈瘤 (brain aneurysms) を壊すこともあるという。クシャミはがまんせずにテッシュを口に当てて出すのが一番。ただし、使ったテッシュは、すぐにゴミ箱に捨てて、手を良く洗うこと。「Public Health England (イングランド公衆衛生局)」のお勧めだ。

 とくに、インフルエンザ (flue) が猛威を振るうこの時期、少なくともその病原菌(germs) をクシャミで撒き散らさないエチケットは必要。

 なお、この一文をまとめるに当たって、以下の「The Guardian」の記事も参考にした。記して感謝の意を表したい。

January 15, 2018: the guardian
"Achoo! Why letting out an explosive sneeze is safer than stifling it."
                     (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com